週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

CPUにも酷暑対策を! 2026年オールインワン水冷CPUクーラー5選

COOLER MASTER
「MasterLiquid 360 Atmos II VRM Fan ARGB」

 続いて紹介するのは、トップカバーのデザインを3つのタイプから選べるCOOLER MASTER「MasterLiquid 360 Atmos II」シリーズだ。水枕のトップカバーにシステム情報などを表示できる液晶パネルを備えた「LCD」、ドット絵を楽しめる「PIXEL LED」、ファンを内蔵した「VRM Fan」がそれだ。

 液晶パネルを搭載した「LCD」の「MasterLiquid 360 Atmos II LCD ARGB」は、1万8000円〜2万円前後で店頭に並んでいるが、ここで選んだのは1万5000〜1万6000円前後で店頭に並んでいる「MasterLiquid 360 Atmos II VRM Fan ARGB」だ。

 液晶パネルこそ備えていないが、コストを抑えながらファンブレード全体が発光する360mm ARGB LEDファンCOOLER MASTER「SickleFlow Edge 360 ARGBファン」と、水枕内蔵LEDライティングでPC内部を十二分に彩ってくれる。そのうえ、電源回路とメモリー周りに風の流れを生み出す、VRMファンを内蔵しているのが主な選定理由になる。

水枕のトップカバーを好みで選べるCOOLER MASTER「MasterLiquid 360 Atmos II」シリーズ

トップカバーは3種類から選べる。パッケージはいずれも同じなので、購入前にパッケージの側面を念のため確認しよう。なお、「ATMOS II」カバーは標準付属品となる

VRMファンモデルも、ラジエーターファンとともにPC内部を彩ってくれる。ピラーレスPCケースにもおすすめなのだ

 そのほかにも、キレイなホワイトモデルの用意、人気のあるSFF(スモールフォームファクター)ビルドと相性抜群な全高39mmの薄型仕様の水枕と、240mmラジエーター採用モデルのラインアップ、Core Ultra 200Sシリーズのコア位置にあわせたLGA1851用オフセットブラケットの付属など、「MasterLiquid Atmos II」シリーズは、心惹かれるポイントを多数持っている。

240mmラジエーターで魅せる、映えるを備えるAIO水冷CPUクーラーの選択肢は多くない。240mmサイズまでに対応するコンパクトPCケースでのビルドを考えている人におすすめ

 今回の趣旨からは少し外れるが、オールブラック仕様で組みたい人、注目な「MasterLiquid Atmos II Stealth」シリーズが新たに登場している。近年選択肢の減っている漆黒デザインに惹かれる人は、こちらに注目だ。

選択肢が少なくなっている漆黒デザインのAIO水冷CPUクーラー「MasterLiquid Atmos II Stealth 360」。価格は1万9000円前後

 多くの魅力を備える「MasterLiquid 360 Atmos II VRM Fan ARGB」の基本スペックは、ラジエーターの実サイズが394×119.2×27mmで、チューブ長は標準的な400mm。ラジエーターファンには、3基のフレームが連結された一体型モデルの「SickleFlow Edge360 ARGBファン」が採用され、ケーブル接続の手間が最低限で済む。ファンスペックは回転数が690~2500rpm ±15%で、風量が最大190CFM(3基分)、静圧が最大3.61mmH2O、騒音値が最大36dBAとなっている。

ラジエーターには、一体型フレームファン「SickleFlow Edge 360 ARGB ファン」が取り付け済み

ラジエーターは12本の流路を備え、流路間にはアルミニウム製コルゲートフィンが並んでいる

チューブを覆うメッシュは、かなり硬めで、手触りもざらざら(痛い)している。チューブの取り回しは、若干しづらいと感じるかも

チューブ長は、標準的な長さの400mmとなっている

ファン側面にはシンプルに、COOLER MASTERロゴの外枠がデザインされている

ファンに加えて、フレーム間にある▲部分にも発光ギミックが仕込まれている

マザーボード接続側は従来のコネクターではあるが、ファンには独自コネクターを採用。水枕のポンプ、LEDとあわせて専用ケーブルで一本化されており、この1本のケーブルでファン回転数とLEDを制御できる

高性能ポンプとLEDギミックを内蔵した超薄型水枕

 水枕はVRMファンカバーなどのカバー部を除いて、全高39mmの超薄型。それでいて内蔵ポンプの回転数は3400rpm ±300rpmの高回転仕様なうえ、騒音値はポンプのみで最大25dBAと静かと言える数値となっている。

 水枕のポンプ回転数とLEDの制御は、従来と同じ4ピンPWMと3ピンアドレサブルRGB LEDコネクターになる。ただ、ケーブル自体はまとめてチューブのメッシュに隠されて配線され、ラジエーターのチューブ基部から独自ケーブル、コネクターで出されている。

 これによりラジエーターファンとともに、ケーブルを一本化。マザーボードへの接続もPWMとLEDピンの2つのみ(VRMファンを除く)になる。超薄型の水枕だが、不安のないポンプ性能に、小型ゆえの良好な作業性、不要なケーブル配線と申し分のない出来と言える。

超薄型仕様の水枕。ポンプ内蔵とは思えない薄さとなっている。半透明カバーの下にLEDライティングを搭載している

目立たないが、「ATMOS II」の布タグが取り付けられているのがいい

グリスを六角形に塗布できるシートが貼られている

受熱ベース部は円形タイプとなっている

ポンプへの給電、回転数制御、水枕内蔵LEDの制御は独自形状のケーブルで、ラジエータのチューブ基部に出されている

専用の変換ケーブルで配線を一本化できる。これにより、ケーブル取り回しと、コネクターの接続がとてもスムーズに行なえる

 今回組み合わせた「VRM Fan」カバーに内蔵されているファンは、PWM制御に対応している。ケーブルは、水枕とは別にVRMファンカバーから直接出されている。採用ケーブルが長くなっているのもいい感じ。マザーボード背面の配線スペースを通して、マザーボード下部にあるケースファン向けの4ピンPWMコネクターに十分届く長さだからだ。PCケースも手掛けるメーカーだけあり、気配りを感じるところだ。

VRMファンカバー。マグネット式なので、水枕とは簡単に着脱できる

VRMファンカバーを取り付けても水枕の全高は64.5mmとコンパクトだ

標準付属のカバー。カバー中央部にCOOLER MASTERロゴがLEDで浮かぶデザインとなっている。追加コストゼロでデザインを変えられるのはうれしい

 VRMファンカバーには6方向へのスリットを備え、COOLER MASTERのラボ検証では、電源回路ヒートシンクに最大で10.2度の温度低下が確認されているという。ファンのスペックは、回転数が450~4000rpm ±10%、風量は最大9.3CFM、静圧は最大2.8mmH2O、騒音値は最大36dBAとなっている。

VRMファンカバーからは、6方向に風が出るスリットが備わっている。彩りとともに風の流れを確保できるのが魅力だ

取り付け工程をチェック&評価

 「MasterLiquid 360 Atmos II」シリーズは、付属品が収められているパッケージの外側がマニュアルになっている。イラストは大きくないが、取り付けの流れは十分理解できるだろう。

付属品が収まっているパッケージがマニュアルを兼ねている。「あれ、マニュアルどこ?」といったことは、まず起こらない

 付属品はCPUソケットにあわせたスタンドオフや、LGA1851用オフセットブラケットが用意されているため多いが、パーツ名が記された袋に小分けされているので、悩むことはない。取り付け工程は、標準的な流れになるが、チューブがほかと比べて硬く、取り回ししづらく感じるため、評価は5段階評価で中間の★3つ。

 そのうえで一本化されているファン、ポンプ、LEDのケーブルによる、スムーズなケーブル配線とコネクターの接続に、水枕受熱ベースへのグリス塗布用シートの付属といった抜群の取り付けやすさで、プラス1つの★4つといったところだ。

 ただ、インテル LGA1851のCore Ultra 200Sシリーズは、専用オフセットブラケットへの交換が必要になる。そのうえ、LGA1851用マウントブラケットを交換するには、PCの組み立てに使う先端「+2」のプラスドライバーではなく、「+1」規格のドライバーが必要になる。LGA18951環境と組み合わせる場合は、この点を知っておいてほしい。

インテル向け付属品。スタンドオフは、CPUソケット(LGA)の種類で2種類用意されている。バックプレートは金属製かつ堅固な作りなのがいい

AMD向けブラケット。マザーボード標準のネジではなく、専用ネジを使用する

水枕固定用ネジ×4本と、ラジエーター固定用ネジ×12本

チューブコーム×2個とグリス。グリスは塗り直しや、CPU付け替え時にも十分足りる量なのがうれしい

水枕のポンプ、LEDライティング、ラジエーターファンのケーブル。一本化で配線が超楽

LGA1851環境で使う場合は、マウントブラケットを交換する。ネジは小さいので、無くさないように注意したい

LGA1851用オフセットブラケット。ブラケット形状が2枚で異なっているので、取り付け位置をマニュアルでしっかりと確認したい

インテル環境のバックプレートはスタンドオフで固定するため、水枕の取り付け工程はスムーズに行なえる

水枕を付属のネジで固定。VRMファンカバーを取り付ければ完成。水枕は小型、薄型なので作業性は良好だ。CPUソケット周辺のクリアランスにも余裕がある

AMD環境は、マザーボード標準装備のブラケットと交換して水枕を取り付ける

明るくPC内を彩ってくれる

 ラジエーターファン「SickleFlow Edge 360 ARGB」の輝度は高めなので、明るくPCを彩ってくれる。VRMファンカバーのLEDライティングもいい感じ。5選のなかでは、唯一液晶パネルを備えていないが、魅せる、映えるPCビルドに十分おすすめできる彩りだ。

VRMファンカバー。電源回路やメモリーを冷やしながら、彩りも抜群と満足度は満点クラスだ

付属トップカバー2種類。気分転換に変えるのもいいかもしれない

 
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります