11回目のSORACOM Discoveryで見えてきた圧倒的な強み
AI時代もIoTはやっぱりSORACOM! そう確信できた10のポイントとは?
2026年07月09日 13時00分更新
LTEを内蔵した「ソラカメPro」登場 ますます進化する「AI・IoTの目」
物理世界をデジタル空間と連携するにあたって、きわめて重要なデバイスがカメラだ。カメラは物理世界を認識するためのいわば「AI・IoTの目」。人間が外部から得る情報の約8割は視覚であり、人間の作業を代替し、自動化するためにはカメラでの良質なインプットが必要になる。
ソラコムは、これまで「ソラカメ」ブランドでクラウド型カメラを提供していたが、接続はWi-Fi環境が必要だったため、利用に限界があった。SORACOM Discovery 2026に登壇したソラコムの齋藤洋徳氏は、「もっと手軽に使ってもらうためには、ネットワークの準備や機器の組み合わせ、初期設定など、進化できる余地があると考えてます」と語る。
もっと手軽にクラウド型カメラを使ってほしいということで、今回発表されたのが「ソラカメPro」だ。待望のLTE内蔵で、ルーターや初期設定は不要になる。しかも防水・防塵で、しかも光学4倍ズームとナイトビジョンを搭載する。デモで披露された4倍ズームはかなり強力だった。
もちろんSORACOM Agentとも連携するため、今まで人が目視で行なっていた作業をAIで代替できる。これはかなり強力だ。ソラカメProの登場により、今までソラカメが入らなかったところに、一気に導入が進む気がしている。
拡がるグローバルでのカバレッジ キャリアも変更でき、衛星通信も可能
SORACOMのメリットの1つは、やはりグローバルでのカバレッジだ。前述した通り、現在のSORACOMは、206の国と地域をカバーし、581のキャリアで接続できる。サービスをグローバル展開したい日本企業にとっても、海外企業にとっても、このカバレッジは非常に強力だ。
もちろん、基地局を保有しないMVNEという事業形態から、どうしても通信が届かない、電波が弱いという場所もある。これに対して今回は昨年提携したSkyloの衛星通信が日本でも利用可能になったことが発表された。地上のセルラーで難しい場合でも、衛星通信という選択肢がとれることになり、IoTの利用形態は大きく拡がることになる。
また、マルチキャリアの利用価値も向上した。今回発表されたのは「SGP.32規格」に対応したSIM/eSIM。提供済みのSORACOM Connectivity Hypervisorという仕組みを用いることで、遠隔でプロファイルを変更・設定できる。従来、固定されていたSIMとキャリアのくびきを抜け出し、さまざまな通信の選択肢を得ることが可能になるわけだ。
ついに音声までカバー VoLTEでAIと音声通話が可能になる
これまでソラコムはIoTによるデータ通信が前提で、音声はカバーしていなかった。しかし、IoT領域における音声のニーズは意外と高いという。エレベーターの非常通報、病院での患者とケア担当者との通話、コネクテッドカー、駐車場での機器の通話など、デバイスにひも付いた音声通話が有効だ。このニーズに対して今回発表したのが、IoT SIMでVoLTEのセキュアな音声通話を実現する「SORACOM Air RTC(RealTime Communication) Gateway」になる。
SORACOM Air RTC Gatewayは、IP電話で用いるSIPとSIM認証、IPsecの暗号化通信の機能を搭載したIP Multimedia Subsystemを実装している。これにより、VoLTEに対応したデバイスにSORACOMのSIMを搭載すれば、SORACOM Air RTC Gateway経由でのセキュアな音声通話が可能になる。VoIPプロバイダーを選択したり、IP-PBXと接続したり、通話先を限定したり、システム構築の自由度も高い。
SORACOM Discovery 2026のセッションでは安川CTOが、発表されたばかりのSORACOM Agentとつなぐライブデモを披露。スマホから内線番号をかけると、自動的にSORACOM Agentが呼び出され、AIエージェントが安川氏の質問に対して、音声でコメントしていた。計器の不具合をオペレーターがAIと話しながら、解決する動画も披露。AIとともに音声通話で問題を解決する未来が、もはや現実となったわけだ。
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