市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 6月27日~7月3日
4人に1人が「AIに仕事を奪われつつある」と認識/パスワードを使い回すのは社員より経営層/データセンター建設に供給制約の課題、ほか
2026年07月06日 08時00分更新
本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。
今回(2026年6月27日~7月3日)は、加速するデータセンターニーズの足かせになりかねない“機器の供給制約”の現状、エンジニアの仕事満足度とその理由、一般社員よりも管理職や経営層に多い「パスワードの使い回し」実態、6割超の働く人が感じる「仕事をAIに奪われる」不安、労働時間と休日に対する働く人の意識、についてのデータを紹介します。
[データセンター] 世界のデータセンター設備容量、2030年には現在の2倍超へ 機器の供給制約も顕在化(A.T. カーニー、6月30日)
・世界データセンター設備容量、2023年の19GWから2030年には40GW超へ
・データセンター建設市場規模も、2030年には2023年の1.6倍超へ
・発電機、変圧器の調達リードタイムはすでに大幅に長期化、今後の課題に
データセンター市場におけるサプライチェーン課題のついての論考より。AIインフラニーズが急増し、ハイパースケーラーや一般企業が大規模な投資を行っているため、データセンター需要が急拡大している。2030年の設備容量は2023年比で2倍以上となる40GW超と予測されているが、発電機や変圧器といった主要設備の供給制約(リードタイムの長期化)が収益化タイミングを遅らせ、契約上のペナルティや評判毀損リスクも生んでいるという。同論考では、5つの次元(先見性/調達モデル/サプライヤーとの関与モデル/顧客との関与モデル/社内ケイパビリティ)で転換を図り、サプライヤーとの関係を従来の取引型から“戦略的パートナーシップ”へと移行することで、市場での競争力を高めることを提言している。
⇒ AIインフラ/データセンターへの需要は高まり続ける中で、土地/電力/水などの制約要因も顕在化しています。ここで指摘されている電力設備/機器の調達能力もまた、データセンターの競争力を左右するポイントになるようです。
[人材][エンジニア] 生成AIを業務活用するエンジニアほど、ハッピーに働けている?(パーソルクロステクノロジー、7月2日)
・4割強のIT+ものづくりエンジニアが「現在の仕事に満足」
・日々の仕事に「喜びや楽しみを感じている」のは全体の3割強
・「生成AIをほぼ毎日利用する」層は、より多く「喜びや楽しみ」を感じている
ITエンジニア+ものづくりエンジニアを対象にとした「働く意識」についての調査より。現在の仕事に「満足/やや満足」している人は45.6%で、年代別では60代(52%)が最多。仕事のウェルビーイング(前向きな感情)に強く影響する要因は「仕事のやりがい」「役に立っている実感」「成長実感」など。年代別に見ると、20~30代が「役に立っている実感」を重視する一方、60代では「仕事のやりがい」が突出して高く、「適切な勤務時間」も関連を示すなど、世代による違いも。前向きな感情と生成AIの業務活用の関連については、「ほぼ毎日利用している」層で仕事に喜びや楽しみを感じている割合(43.0%)が、未利用の層(22.0%)と比べて大幅に高い傾向が見られた。
⇒ 「生成AIの業務活用」と「仕事の喜びや楽しみ」の相関関係は断定できないものの、新たな技術の活用で業務効率化や選択肢の拡大が進み、「自身のスキル発揮」や「仕事の進めやすさ」といった成果が得られていることの影響が考えられるとしています。
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