動画エンコードやCGレンダリング、ゲーム+OBS+Discordなどのメガタスクで力比べ
Core Ultra 200S Plusシリーズのコスパやいかに!?270K Plusと250K Plusを9800X3Dや14700Kと性能比較
2026年06月30日 10時00分更新
OBS StudioやDiscordなどでメガタスクな状況を作り出した際は、200S Plusシリーズが優勢であるという結果が出た。では、実際に各プロセスがどの程度CPUコアを使用しているのだろうか? そこで270K Plus環境でPコアとEコアがどのように使われているか、「インテル® VTune™ プロファイラー」を用いてチェックした。
インテル® VTune™ プロファイラー:Forza Horizon 6のコア使用状況。使用率の高いコアが上、低いコアが下というわかりやすい表示になっている。Forza Horizon 6はEコアも使っているが、処理の多くはPコアを主に使っていることがわかる
インテル® VTune™ プロファイラー:Discord(通話+ストリーミング)のコア使用状況。Eコアの負荷の方が高いが、全体にCPU負荷はほぼゼロに近い。ただこれはSteamのダウンロードやYouTube等でネットワークの帯域を奪われてしまったから、という側面もある。Discord単体ならEコアの負荷が高くなるケースもある
これらのCPUコア別負荷からわかる通り、今回テストしたメガタスクな状況ではCPUのコア数が勝負となる。Eコアはピーク性能ではPコアに劣るが電力効率に優れ、電力に制限のある状況(Intel Default Profile) では非常に有用である。とくに、今回のような状況ではEコアの多い200S Plusシリーズが輝くのだ。
検証の結論:オールラウンダーCPUとしての完成度を高めた200S Plus
以上で200S Plusシリーズの検証は終了だ。ゲーム単体実行時のフレームレートこそRyzen X3Dシリーズに一歩劣るものの、ゲームでもクリエイティブ系処理でもまんべんなく強く、さらにメガタスクな状況に強いという特性は評価すべきだろう。従来シリーズと比べ、そのコストパフォーマンスの向上っぷりは疑う余地はない。
ただし、今回のメガタスク環境では「あえて」x264を使ってOBS Studioで録画したが、GPUエンコード(今回ならNVEnc) を使えば、Ryzen7 9700Xでもエンコードエラーを起こすことなく、画質「Extreme+RT」設定+4Kで録画することができる。今回の検証はエッジケースでの検証結果であるとも言えるが、メガタスクな状況になるとコア数が重要ということはわかったはずだ。
そして、コア数の多い200S Plusシリーズなら、「エンコーダーの選択肢が増える」と言い換えることもできる。どうしてもCPUエンコードで画質を細かく調整したいという人は、コア数の多いCPUが必須だが、200S Plusシリーズはより安価にそれが実現できる選択肢となるだろう。
一方で、200S Plusシリーズの旨みを十全に引き出すには、DDR5-7200の高クロックモジュールが必要だ。逆に、9800X3Dは安いメモリーでもそこそこ回るが、コア数が少ないのでメガタスクな状況には弱い。どちらを選ぶかはそのPCでなにがしたいかによって変わってくるだろう。今回のようなメガタスクに強いPCにしたいなら、もちろん前者で決まりである。
そして、LGA1851用のマザーボードはThunderbolt 4などの装備が、わりと下のクラスにまで浸透している場合が多い点も魅力の1つに加えておこう。AMD系マザーボードの場合、Thunderbolt 4は上位クラス専用で結果、総予算が高価になることもある。そういった意味では、200S Plusシリーズなら足回りを含めた総合力に勝るPCに仕上げやすいだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります



