動画エンコードやCGレンダリング、ゲーム+OBS+Discordなどのメガタスクで力比べ
Core Ultra 200S Plusシリーズのコスパやいかに!?270K Plusと250K Plusを9800X3Dや14700Kと性能比較
2026年06月30日 10時00分更新
動画エンコードで光る200S Plusシリーズ
「HandBrake」
HandBrakeでは再生時間約3分の4K動画(60fps)から、AV1エンコードの4K動画に変換する際の時間を計測した。画質などの設定は、プリセットの「Super HQ 4K AV1 Surround」を使用している。
このグラフはこれまでのグラフとは逆に、バーが短いほど優秀だ。ということは、全体傾向としてCINEBENCH 2026とほぼ変わっていないことになる。インテル勢はAMD勢よりも明確に速く処理が終わっており、とくに270K Plusはダントツに速い。
「DaVinci Resolve Studio」
DaVinci Resolve Studioは最新β版(v21)を使用。なお、DaVinci Resolve Studioの動画エンコードはGPU処理がメインであり、CPU性能はあまり重要ではないとされる。解像度4K、約60秒のタイムラインをAV1(MP4)、APV(MP4)、ProRes 422HQ (QuickTime)の3通りで出力した際の時間を計測した。AV1の画質はConstant QP(87/ 112/ 134)設定とした。
AV1エンコードにおいては、GPU(NVEnc)の性能が支配的でCPU性能はほぼ関係ない。それに対し、DaVinci Resolve Studioの最新βで対応が追加された新コーデック「APV」では、CPU性能が効き、インテル勢がAMD勢を圧倒。将来的にDaVinci Resolve StudioでAPVもGPUエンコード対応になる可能性もあるが、新しいコーデックが出た時はコア数の多いCPUが優勢という点は覚えておいて損はないだろう。
「Insta360 Studio」
Insta360 Studioは360度カメラで撮影した動画(専用フォーマット)を、汎用的な動画フォーマットに書き出すためのツールだ。今回は約14分のソースから、「フルHD&29.97fpsの固定アングル」および「4K&59.95fpsの360度」のMP4動画へ出力した際の処理時間を比較した。コーデックはどちらもH.265を使用している。
以前のビルドではRyzenだとエンコードが明らかに遅くなる処理(内蔵GPUのデコーダーも使用される)だったのだが、ビルドが進んで対応が改善されたのか、今度はAMD勢がインテル勢を圧倒。また、新たな最適化によってインテルが盛り返す可能性に期待したい。
「After Effects」
動画エンコードが続いたので、動画関係だが視点の違う検証もしておこう。After Effectsを用い、2通りのテストを実施した。まずは「コンテンツに応じた塗りつぶし」である。下図にある通り、動画に映りこんだ特定の領域(ここではビンのラベル)を塗りつぶすという処理である。動画全体の再生時間は約5秒で、そのうち塗りつぶし対称のフレームは約3秒となる。
処理時間なのでこちらのグラフもバーが短いほど優秀だ。AdobeのアプリはRyzenと相性の良いものが多く、この塗りつぶし処理もかなり速い。ただし、14700Kも健闘しているので、単にRyzenだから速いというわけではなさそうだ。今後のアップデートで200S Plusシリーズでも同様に速くなることを期待したい。
もう1つのテストは「3Dカメラトラッキング」である。再生時間15秒のシーンを分析した際の処理時間を計測した。
コンテンツに応じた塗りつぶし処理に対し、3Dカメラトラッキングは逆に200S PlusシリーズがRyzen勢よりも優秀で、14700Kが非常に遅いという結果になった。14700Kの遅さはCPU設計というよりも、メモリー帯域が関係している可能性がある。同じAfter Effectsでも処理が異なるだけでここまで傾向が違うことは非常におもしろい。
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