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その名も「松屋PREMIUM」

牛めし「松屋」が松屋銀座に正式出店 1390円の牛めし、近所の松屋と食べ比べてみた

2026年06月10日 17時35分更新

百官店のほうの松屋さんに、我らの松屋が出店だって!?

 冗談のような本当の話です。

 松屋フーズが手掛ける牛めしチェーン「松屋」が、東京・銀座にある百貨店「松屋銀座」に常設ショップをオープンしました。その名も「松屋PREMIUM」。6月10日に営業スタートです。オープン初日の取材会に潜入してきました!

松屋が百貨店の松屋に!なぜ!?

ババ~ン。老舗百貨店、松屋銀座

 場所は松屋銀座の地下1階食品売場。牛めしをその場で提供する飲食店ではなく、弁当や惣菜を販売する新業態です。

なんと銀座アスターの隣のブースでした

 大衆的な牛めしと百貨店。意外な取り合わせですが、実は構想自体は5年以上前から練られていました。

 「松屋」と「松屋銀座」。同じ名前を持つ両社の縁から、2019年にプロジェクトが始動。しかしコロナ禍の影響で一度は断念。その後、2025年に松屋銀座100周年を記念した催事へ期間限定で1週間出店したところ、松屋銀座の食品催場における過去最高売上を記録しました。

 終了後も「またやらないの?」といった声が多く寄せられたことから、今回の常設店「松屋PREMIUM」のオープンにつながったそうです。

神戸牛使用の牛めし

カレー商品も

 ラインアップは昨年の催事で人気を集めたメニューをベースに、さらにブラッシュアップ。神戸牛を使用した牛めしをはじめ、国産黒毛和牛の「うまトマハンバーグ」、国産豚を使ったトンテキ、「創業ビーフRichカレー」など全7種類を揃えます。なお、お米はすべて宮城県産ひとめぼれを使用。

松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ チーフスタッフ 木下萌さん

 松屋フーズの「松屋PREMIUM」担当者によると、商品は「実際に松屋フーズで販売しているメニューの上位互換」となるよに高級感を意識して開発したとのことですよ。

(商品ラインナップ)

▲神戸牛牛めし(1390円・肉倍量2080円) 神戸牛を使った特別仕様の牛めし。神戸牛のおいしさを引き出せるよう独自の調理方法を採用しているそう。

▲国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ(1681円) 松屋の人気メニュー「うまトマハンバーグ」をプレミアム仕様にアレンジ。黄身の濃さが特徴という「マキシマムこいたまご」の半熟卵をトッピング。

▲雪国育ちの濃厚トンテキ(1681円) 国産豚を150g使用したボリューム系メニュー。松屋オリジナルのトンテキダレとフライドガーリックを合わせています。

▲創業ビーフRichカレー(1050円) 松屋の「創業ビーフカレー」をベースに、ボイルドビーフをたっぷり加えたリッチ版です。

▲創業ビーフRichカレー×神戸牛(1681円)

▲創業ビーフRichカレー×黒毛和牛ハンバーグ(1681円)

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 ちなみに商品は、松屋銀座の地下にある共同キッチンで調理しています。

1390円の牛めし、いつもの松屋と食べ比べてみた

 実際のところ、味はどうなのでしょうか?

牛めしの松屋と松屋銀座。袋からしてこんなに違う

 取材会では「神戸牛牛めし」をお土産にもらいました。これだけ食べると「おいしい!」という感想しか出てこないと思うので(笑)、近所の松屋で販売している牛めし(460円)と食べ比べてみました。

左が松屋の「牛めし 並盛」(460円)、右が松屋PREMIUMの「神戸牛牛めし」(1390円)。価格差はなんと930円

 こちらが松屋PREMIUMの「神戸牛牛めし」。

わっぱを使用していて、見た目に高級感

 お肉には、肉は泣く子もだまる高級和牛「神戸牛」を使用。神戸牛を使用。タレも松屋オリジナルの牛めしダレをベースに新たに開発したものです。神戸牛のおいしさを引き出すため、焼いてから煮る特別な工程を採用しているそう。さらに、玉ねぎや紅しょうがも国産品です。

 まずはお肉を比べてみましょう。

松屋PREMIUM「神戸牛牛めし」

松屋PREMIUM「神戸牛牛めし」

松屋「牛めし」

松屋「牛めし」

 見た目からして全然違います。通常の牛めしはお肉がやや不均一で縮れぎみですが、「神戸牛牛めし」は大判で脂がのった牛肉が美しく敷かれています。

松屋PREMIUM「神戸牛牛めし」を食べる!

 さて、少し緊張しながら「神戸牛牛めし」を食べてみると、タレはいつもの牛めしよりも甘く感じられて、牛の脂の甘みと旨みが口の中に広がります。お肉が大判なので、一口で入ってくる肉の存在感がすごい。そして、とても上品!

米は宮城のひとめぼれ

 ご飯もちょっと違いました。お弁当らしく平たく盛り付けられているためか、粒がつぶれず粒立ちが良好です。玉ねぎも、通常の牛めしだとタレが染みきって“とろやわ”なのに対し、「神戸牛牛めし」はほどよく煮込まれてシャキッとした食感も残っていました。

紅しょうがも

 さらに紅しょうがもちょっと違うんですよね。松屋の紅しょうがは後からショウガの辛さがしっかり来るのに、「神戸牛牛めし」のものは辛さが穏やか。そんなところも洗練されています。

 確かにいつもの牛めしより、肉の旨み、お米などすべてが引き上げられてて、食べ比べてみても差は歴然でした。

 ただし、おいしすぎて、松屋を超越している気が(笑)。

これはもう松屋ではない、“上位互換”だ

上品でかっこめない。牛めしというか、すき焼き弁当っぽい

 例えば、お弁当なのでタレがそんなにかかっていないんですよね。汁気が少なくて、かっこむというより一口ごとに味わう。百貨店に入っている老舗すき焼き店のお弁当に近いイメージです。

 いつもの松屋の牛めしは、牛とご飯の一体感をカジュアルに楽しめるところが魅力なので、洗練された「神戸牛牛めし」を食べてもなお、普段の松屋に対して「これはこれでおいしい」という気持ちは薄まりません。

 ちなみに、食べる前に容器込みで重量を量ってみたところ、松屋の牛めしが並で300g強だったのに対し、神戸牛牛めしは約280gほど、容器の重さが異なるため単純比較はできませんが、いつもの松屋の牛めしのほうがやや多いのかも。

カレーも上位互換だった

 なお、試食会会場では「創業ビーフRichカレー」も試食しました。ビーフの濃厚な旨みが感じられ、ホテルのレストランのカレーのようなリッチな味わい。それなのに、後味にしっかり辛さが来るのは松屋らしいなと思いました。

銀座で「松屋」が戦っていると思うと励まされるかも

 というわけで、松屋なのに松屋じゃない、なんとも不思議な感覚でした。

 神戸牛の牛めしや黒毛和牛のうまトマハンバーグなど、いつもの松屋を知っているほど「こんな松屋もあるのか」と驚くはず。少しだけ、「俺たちの松屋」が遠い存在になってしまったような寂しさもあります。

 とはいえとはいえ、これは期間限定ではなく常設店。松屋が松屋銀座でどのような存在感を発揮していくのか、ウォッチしていきたいところです。みなさんも、銀座を訪れた際は、“上位互換の松屋”をのぞいてみてはいかがでしょう。

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「松屋PREMIUM」(松屋銀座内)
住所:東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 地下1階



※価格は税込み表記です。

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ナベコ

アスキーグルメの酒好きご飯好きの記者・編集者。人生酸いも甘いも。七味唐辛子は薬研堀を愛用。
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