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AMDが本気の“AIパソコン”発表、200B級モデルが動いて3999ドル

2026年05月21日 15時00分更新

 3999ドルを高いと見るか、安いと見るか。

 AMDは、Ryzen AI Max+ 395を搭載する、ローカルAI開発向けの小型プラットフォーム「Ryzen AI Halo」を発表した。価格は3999ドルで、2026年6月に予約受付を開始する。 

 Ryzen AI Haloは128GBのユニファイドメモリを備え、最大2000億パラメータ(200B)級のモデルをローカルで扱うことができる。OSはWindowsとLinuxに対応し、ROCmを使った生成AIワークロード向けの最適化も打ち出している。

 最近の200B級モデルと言えば、Qwen3-235B-A22Bが総パラメータ235B、活性化パラメータ22BのMoEモデルとして公開されている。DeepSeek-V2は総パラメータ236B、各トークンあたり21Bを活性化するMoEモデルだ。

 Ryzen AI Haloは、このような「総量は巨大だが、実行時は一部だけ動かす」大型MoEモデルを、ローカルマシンで試すという使い方に向いている。もちろん、実際の快適さは量子化、メモリ割り当て、コンテキスト長、推論エンジンによって変わるが、200B級モデルを個人で扱えるのは画期的だ。

 AMDはあわせて、企業向けPCやモバイルワークステーション、小型デスクトップ向けの「Ryzen AI Max PRO 400」シリーズも発表した。上位のRyzen AI Max+ PRO 495は16コア32スレッド、最大5.2GHz、80MBキャッシュ、Radeon 8065S、最大55 TOPSのNPU、40基のGraphics CU、最大192GBのユニファイドメモリを備える。

 AMDは、Ryzen AI Max PRO 400シリーズは、最大3000億パラメータのモデルをローカルで実行できる世界初のx86クライアントプロセッサだとしている。搭載システムはHPやLenovoなどのOEMから2026年第3四半期に登場する予定だ。

 同じく、Ryzen AI Haloにも次のクラスが用意されている。2026年第3四半期には、Ryzen AI Max PRO 400 Seriesを搭載する次世代Ryzen AI Halo開発者向けプラットフォームが登場し、最大192GBのユニファイドメモリと160GBのVRAMを扱える構成になるという。

 3999ドルという価格は、もちろん一般的なPCとしては決して安いものではないが、AMDは公式サイト上で、NVIDIA DGX Sparkの実売価格4699ドルと比較して見せている。

 AI PCという言葉は、NPU内蔵ノートPCのマーケティングに見えがちだった。だが、Ryzen AI Haloは、ローカルで大きなモデルを動かすためのメモリとソフトウェア環境を中心に構成された、文字どおりの“AIマシン”だ。最新AIモデルをダウンロードし、動かし、訓練するための最新マシン。それが3999ドルからと言われると、少しぐらつくのは私だけだろうか。

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