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スマホ登場前の名機たち! オリンパスのコンデジで撮った「エモすぎる猫写真」を振り返る

鉄道と猫。舌をぺろっと出してくれたのがヒットなのだった。STYLUS 1ならではの望遠感。2014年2月 オリンパス STYLUS 1

 30周年シリーズ、まだちょっと続きます。

 カシオが「QV-10」を出したあと、いち早く追従して初期のデジカメ界をひっぱったのが富士フイルムとオリンパスだったといって過言じゃないのである。

 すでにオリンパスはカメラを手がけてない(オリンパス光学から映像部門などが切り離されてOMDSという会社になってる)ので30周年といわれてもな、という感もあるけどその実績はなかなかあなどれない。

 CAMEDIAブランドで「C-800L」や「400L」(両者の違いは画素数)を投入し、続いてズームレンズを搭載して光学ファインダーも持っている「C-1400L」というユニークな製品も開発。これ、光学ファインダーを持っており、構造的にはレンズ一体型のデジタル一眼レフだったのだ。

 ただ、その頃の写真を探ったけど、いい感じで撮れてる外猫の写真がなかったので今回は割愛。

 最初のオリンパスコンデジは2000年の「C-2100UZ」から。UZはウルトラズームの略で、手ブレ補正を早い時期に搭載し10倍ズームレンズを搭載したモデルで、当時としてはかなりイケてたのだ。これでずいぶん猫を撮らせて貰った。その中からお寺で水をこっそり飲んでいる猫。

猫が鉢にたまった水を飲んでいたのですかさず望遠を活かして撮ったのだった。2000年10月 オリンパス C-2100UZ

 この頃は他社もそうだったけど、比較的廉価でスタンダードなモデルと、本格的な撮影機能を持つハイエンドなモデルの2本が動いてて、オリンパスのハイエンド機は1999年の「C-2000 ZOOM」をはじめとする「4桁数字」シリーズ。その中から2003年の「C-5050Z」と行こう。

 暑い夏の日、道路の真ん中にごろんとくつろいでた黒……というより薄墨色の猫。

7月だから暑かったのだろうな。道路の真ん中でごろごろしてた。薄墨色なのがカッコいい。2003年7月 オリンパス C-5050Z

 ただ、2000年代後半はちょっと迷走気味だった。各社ともそうだったけど、ラインナップがどんどん広がり、年に何回も新製品発表をするレベルだったのだ。そして、CAMEDIAという名も徐々に使われなくなっていく。

 その中でオリンパスらしさを打ち出したのが、生活防水を取り入れたμシリーズだ。のちにTOUGHシリーズに進化し、今でも現役というロングセラーシリーズとなっている。現在、OMDS唯一のコンパクトデジカメだ。

猫を撮るのに防水はほぼ不要だけど、耐衝撃はありがたいかも。近距離撮影に強いので指にじゃれついてくる猫をば。2008年9月 オリンパス μ1050SW

 と、ここまで駆け足で来たのは、オリンパスのすぐれたコンパクトデジカメがこのあとに出てくるからだ。

 まずは2011年登場の「XZ-1」である。シンプルで四角いボディーに明るいレンズと高画質。そして同社のミラーレス一眼 PENが搭載して話題となった「アートフィルター」搭載。これはデザインも性能も良かった。このクラスとしては基本性能がすごく高くて操作系の感触も良くて気持ちよく使えたのだ。

アートフィルターの「ラフモノクローム」で撮ったキジトラ。ラフモノクロームは昭和っぽいざらっとしたモノクロを撮れて最高によいのだ。2011年4月 オリンパス XZ-1

 後継機の「XZ-2」は当時一番よく使ったコンパクトデジカメかもしれない。これで撮った猫写真が大量に出てきたから。

お寺の門前の廃屋にすみついていた人なつこいダミ声猫。よく鳴いてくれたので鳴く瞬間も撮りやすかったのだった。2013年2月 オリンパス XZ-2

 続いて膝猫を撫でてるの図。結構近くまでフォーカスが合うので便利に使わせてもらった。

今だとこういう写真はスマホで撮っちゃうなあ、と思いつつ選んでみた。2012年12月 オリンパス XZ-2

 当時としては暗所に強いうえにレンズも明るかったので、夕暮れの車の下に隠れてた猫も。

夕刻の車の下という悪条件下だけど、これだけ撮れれば十分。2013年1月 オリンパス XZ-2

 そして、スマホの登場でコンパクトデジカメ市場が下降線を辿る2013年、オリンパスからもうひとつの名機が誕生する。ミニOM-Dといっていいくらい、デジタル一眼っぽいデザインの「STYLUS 1」だ。OMミニって名前で売り出してもよかったのにと思うくらい。

 これ、28-300mm相当でありながら、全域F2.8という優れた高倍率ズームレンズを持ってるわ、当時としてはファインダーは見やすいわ、写りはしっかりしてるわで、高望みしなければ今でも現役で使えるレベルなのである。当時、一番よく持ち歩いたカメラだったかもしれない。

 これと、その後継機のSTYLUS 1sで撮った猫写真がものすごくたくさんあるので、その中からピックアップしてみた。

 冒頭写真は多摩川の河原で撮った日サビネコとロマンスカー。ロマンスカーがいい位置に入るよう這いつくばって(というか、モニターがチルトするのでその必要もなかったのだが)タイミングを待っていたら、ちょうどいい瞬間に猫が舌をぺろっとだしてくれたというお気に入りの1枚。

 望遠に強くてかなり寄れるので顔のアップも撮りやすかった。

ニャアと鳴いた瞬間を狙って望遠で。こういう何気ないシーンをさっと撮れるのがよいのだ。2013年10月 オリンパス STYLUS 1

 そして、以前もこの連載で使ったけど、これは欠かせないよなってことで、雪の中歩いてくるミケ。

雪がないとこに座ってたら向こうからとことこと歩いて来るミケが、これはシャッターチャンスを逃すわけにはいかない、と慎重に撮った1枚。2014年2月 オリンパス STYLUS 1

 雪が降った翌日、今日なら雪と猫を撮れるかも、と自転車を飛ばしたらちょうど雪の上を歩いてきてくれたのだ。

 残念ながらXZシリーズは2013年のXZ-10で、STYLUS 1も2014年のSTYLUS 1sで終了し、残るは防水防塵防滴耐衝撃のタフシリーズだけとなった。コンパクトデジカメ市場が急激にシュリンクする中での発売だったので知らない人もいるかと思うけど、STYLUS 1は名機だったのである。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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