第873回
「銅配線はまだ重要か? 答えはYesだ」 NVIDIA CEOジェンスンが語った2028年ロードマップとNVLink 8の衝撃
2026年04月27日 12時00分更新
推論アクセラレータの進化
NVLink対応を果たす「LP40」
次がLP40である。連載971回の最後で「Groq 3にNVFP4のサポートを追加したLP3Sなるチップがこの後出てくるらしい」と書いたが、LP3SではなくLP35であった(サイズが小さすぎて読み間違えた)。お詫びして訂正したい。
それはそれとして、LP30にNVFP4のサポートを追加(これはこれで小変更では済まないだろう)したのがLP35、そのLP35はまだ従来のGroq独自のLPU C2C Linkを使う形で相互接続するだろうが、ここにNVLinkへの対応を追加するのがLP40になる。
ベールに包まれた次世代CPU「Rosa」の正体
3つ目のRosa CPUに関しても詳細は不明だ。名前の由来はRosalindだという説明があり、おそらく故Rosalind Elsie Franklin博士から来ているものと思われるが、情報としてはそれだけである。
連載860回で説明したが、すでにVeraでCCAに対応しているので、まだ未対応のArmの新アーキテクチャーへの対応ではなさそうだ。コアそのものはVeraと変わらず、ただしLPDDR6への対応やNVLinkの強化など、そういったアップデートをしただけという可能性もある。
ついに導入される光接続とNVLink 8
最後がNVLinkの話である。基調講演の中(YouTubeの1時間36分30秒あたり)でも「ご存じの通り、多くの人が『ジェンスン、銅配線はまだ重要なのか?』と聞く。答えはYesだ。『ジェンスン、スケールアップに光接続を使うの?』答えはYes。『スケールアウトも光接続にするの?』答えはYesだ」と、明確にNVLinkに光接続を導入することを明らかにした。それどころか、Kyberを待たずにこれをOberonの世代で導入することも説明した。
RubinベースのNVL72はNVLinkが銅配線ベースの接続だが、ここに光接続を併用することでNVL576が実現できる、と説明している。もっとも説明によれば、Oberonラックに"Optical scale up"を組み合わせてNVL576が実現できるとは言っているが、それが1つのNVLink Domainになるとは説明していない。
それと、突如登場したKyberのNVL1152も謎である。ちなみにNVLink 8 CPOに関してであるが、説明では"Kyber CPOがFeynmanの世代で導入される"となっている。ここから察するに
- Rubin/Rubin Ultra:デフォルトは銅配線ベースのNVLink 7
- Feynman:デフォルトは光接続ベースのNVLink 8
- これとは別にNVLink 7でおそらくNVLink Domain同士を相互接続できる光接続のオプションが用意される。最大8ラック。これにより、OberonベースのNVL72を8つでNVL576、KyberベースのNVL144を8つでNVL1152が出来上がる。逆に言えば前回説明したNVL576はどこかに消えてしまった可能性もある
ずいぶん急に銅配線から光接続への移行をブッ混んできた感が否めないのだが、このあたりはまた別の機会に考察したい。
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