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NVIDIAのRubin UltraとKyber Rackの深層 プロトタイプから露見した設計刷新とNVLinkの物理的限界

2026年04月20日 12時00分更新

 前回はGroqの話に終始したので、今回はVera Rubinの話をしたい。といっても、RubinそのものはCESのタイミングで正式発表しており、今回Rubinそのものの情報に関するアップデートは存在しない。

 これはVeraについても同じだが、今回Veraを8つ搭載したサーバー・ブレードが初披露された。

右はSpectrum-X CPO Ethernet Switchを搭載するシャーシ、左はVera CPUと組み合わされたCX-9(ConnectX-9)のシャーシ

 下の画像はそのサーバー・ブレードをアップにしたものだが、CPUごとに8枚のSOCAMM2が搭載されているのがわかる。SOCAMM2、当初は1枚あたり128GBが上限となっていたが、3月にMicronが他社に先んじて256GB SOCAMM2を発表しており、これを利用すれば1CPUあたり2TB、シャーシ全体で16TBのメモリーを利用できることになる。

こうしてみると、SOCAMM2も結構面積を喰ってる感は強い。立体構造にしないとこれ以上の設置面積節約は難しそうだ

 Veraに関しては、既存のどのCPUと比べてもて2倍の効率(性能/消費電力比)を実現しているという話と、液冷構成で提供される(空冷オプションは今のところないらしい)とのことで現在サンプル出荷中という話だった。

 ちなみにVera Rubinではなく、Veraのみのシステム販売も予定しており、数十億ドル規模のビジネスになる(This is already for sure for going to be a multi-billion dollar business for us.)と基調講演では説明があったのだが、おもいっきりArmのAGI CPUと被るような気はする。もちろんこの説明そのものはAGI CPUの発表前の話なので、今では若干下方修正している可能性はあるのだが。

Rubin Ultraと刷新されたKyberシャーシの全貌

 今回の話はその次、Rubin Ultraとこれを搭載するKyberラックの話である。Rubin Ultraはすでにテープアウトされていると説明されたが、今回はそのRubin Ultraを搭載するシャーシのプロトタイプが公開された。

Rubin Ultraを搭載するシャーシ。上の4つのプレート部にRubin Ultraが2つ搭載されるわけだが、どうみてもパッケージの形状が変な気がする。まさかRubin×2をRubin Ultraとして売るわけではないと思うのだが……

 Vera Rubinの世代では、連載860回で掲載した下の画像の左側のように、Rubin×2+Veraを載せたボード(NVIDIAのいうところのSuperChip)を2つ、シャーシに収める格好になっている。

一番左がVera+Rubin×2のSuperChip、中央がそのSuperChip×2を格納するBladeのシャーシ、右がSuperChipを実装し、冷却配管や配線を施した完成状態のCompute Bladeである

 これに対しRubin UltraではRubin Ultra×2+Vera×2を1枚の基板に載せる格好になっていると説明された。下の画像は別アングルのものを切り出して拡大したものだが、基本横長になっているのがわかる。

ステージ上で斜めに設置されていた関係で、上下方向がやや縮んでいることはご理解いただきたいが、それにしても横幅ほどに奥行きがないのは明白

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