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生成AIをビジネスで扱う際のリスクや対策を解説

社会人なら一度は読んでおきたい「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」って?

2025年05月05日 18時00分更新

「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」とは?

経産省公式から無料でダウンロードできる!

Q:「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」ってなに?

A:経済産業省が2024年7月に公開した生成AIに関するガイドブック。

 ゲームやアニメ、広告といったコンテンツ産業で生成AIを使う場合の具体的な活用例を示しているほか、各コンテンツ産業において生成AIを使用する場合のリスクについても解説されている。

 たとえば、生成AIが他人の著作物に似た出力をしたり、AIによっては学習データに基づいてほぼそのまま出力してしまったりすることで、著作権や商標権をはじめとする知的財産権にかかわる法的リスクが生じることがある。

 またハルシネーション(事実誤認)によって事実ではない内容が生成されたり、学習データによっては偏見や差別的な表現が出力されたりするため、ファクトチェックおよび表現のチェックは欠かせない。こういったリスクへを紹介するとともにその対応策にまで踏み込んでいる。

 さらに、生成AIの導入に際して各事業者が社内でのルール作りやガイドライン選定を的確に実施するための情報が挙げられていたり、文化庁や内閣府など政府機関が発行するガイドラインとの関連性も示されているので便利だ。

 今後、生成AIを活用してコンテンツ制作を検討している企業やクリエイターにとって、企画から法的確認、社内ルールの整備まで幅広く参考にできる資料として注目されている。

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