情報の一次ソースを確認することが大切
若者ほどSNSで偽情報・誤情報を見かけると感じる割合が高い
2025年04月29日 09時30分更新
真偽不明な情報がSNS上で飛び交っているが……
SNSで「真偽不明なニュースや偽情報・誤情報」を見かける機会が増えた印象だが、世代によって感覚の違いはあるのか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2025年 SNS利用者行動調査」(2025年2月)を見てみよう。
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SNSで真偽不明なニュースや偽情報・誤情報を見かけると思うか聞いたところ、全体の約半数が「真偽不明なニュースを目にしていると感じない」、約4割が「たまに目にすると感じる」、1割強が「頻繁に目にしていると感じる」と回答した。
性別による認識の違いはない一方で、若年層ほど真偽不明なニュースを目にすると感じる割合が高かった。10代では約半数が「たまに目にすると感じる」、2割弱が「頻繁に目にしていると感じる」と回答した。
SNSの利用頻度が高いほど「偽情報を見る」
どの年代においても、SNSの利用頻度が高い人ほど真偽不明なニュースや偽情報、誤情報を目にしていると感じる割合が高かった。全体では、頻繁に感じる割合が約10ポイント違い、SNSを高頻度で利用するほうが偽情報や誤情報を目にすると感じる割合が高かった。
ただし、「目にしていると感じない」と回答していても、実際には偽情報・誤情報を目にしていても気付いていないだけの可能性がある。SNSでは真偽不明なニュースや偽情報・誤情報が少なくない。情報の一次ソースを確認し、ほかの情報も確認しつつ、真贋が確認できない情報は少なくともシェアなどをしないことが大切だ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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