週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

クーラーを3枚おろしにしてみた! Palit「GeForce RTX 5080 GamingPro OC」とれたてレビュー

メーカーやモデルで異なる冷却、動作音を確認

 ここからはGeForce RTX 5080 GamingProシリーズのトピックで、同GPU搭載ビデオカードを選ぶ際に気になるVGAクーラーの冷却性能と動作音といった点を確認していこう。

 まずはトリプルファンの動作音を、最低回転率となる30%から、40%、50%と10%刻みでアップさせながら測ってみた。なお、騒音計は、中央のファンから30cmほど離れた位置に設置している。

単位:dBA

単位:rpm

 ファンの最低回転率に設定されている回転率30%は、ファンが停止している状態と大きく違わない36.4dBAだ。回転率50%を超えると、若干シャーというファン回転音に気がつくが、バラック状態なのでPCケースに収めてしまえば、まず気にならないレベルだ。

 60%まで上げると、さすがにうるさく感じるが、16ピン(12+4ピン)の消費電力が350Wに達し、システム全体では480W前後となる「3DMark:Speed Way」実行時でも、ファン回転率は30%前後に収まっていたので回転率が60%に達するようなことはまずないだろう。

 さらにゲーミング時のファン回転率を確認するために、「Microsoft Flight Simulator 2024」をプレイ。ハードウェア情報の表示、各種データをモニタリングできる「HWiNFO64 Pro」を使って、リプレイデータを使用して2時間ほど飛行した際のGPUコア温度などを記録した。プレイ後半30分間の推移をまとめたグラフが以下になる。

単位:℃

単位:℃

 GPUコアと、GDDR7メモリーの温度は最大でも63.6度、68度とまったく不安を感じない温度で推移している。さらにファン回転数は最大でも1200rpm台、回転率33%となっている。当然、ファンの動作音が気になることもなかった。

満足度大のGeForce RTX 5080 GamingPro

 前世代最上位GPUとなるGeForce RTX 4090を下すことはできなかったが、10~20%程度にまで迫っているパフォーマンス差に、安定した4Kゲーミングを実現できるDLSS MFGによるフレームレートの大幅増加は、十分魅力的だ。

 そんなパフォーマンスに加え、GeForce RTX 5080搭載ビデオカードの最安価格となる19万8800円という価格、GPUコアとGDDR7メモリーを静かにしっかりと冷やすトリプルファンVGAクーラーとPalit「GeForce RTX 5080 GamingPro」は、欲しいと思えるGeForce RTX 5080ビデオカードとなっている。

「GeForce RTX 5080 GamingPro」は、装飾のないシンプルなデザインが好きな人にもおすすめだ

 「モンスターハンターワイルズ」が控えているなか、ともに品薄なのは残念だがゲーミング最強CPUのRyzen 7 9800X3Dと「GeForce RTX 5080 GamingPro」を組み合わせて、4KゲーミングPCを組むのもいいだろう。

【関連サイト】

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事