クーラーを3枚おろしにしてみた! Palit「GeForce RTX 5080 GamingPro OC」とれたてレビュー
2025年01月31日 23時00分更新
メーカーやモデルで異なる冷却、動作音を確認
ここからはGeForce RTX 5080 GamingProシリーズのトピックで、同GPU搭載ビデオカードを選ぶ際に気になるVGAクーラーの冷却性能と動作音といった点を確認していこう。
まずはトリプルファンの動作音を、最低回転率となる30%から、40%、50%と10%刻みでアップさせながら測ってみた。なお、騒音計は、中央のファンから30cmほど離れた位置に設置している。
ファンの最低回転率に設定されている回転率30%は、ファンが停止している状態と大きく違わない36.4dBAだ。回転率50%を超えると、若干シャーというファン回転音に気がつくが、バラック状態なのでPCケースに収めてしまえば、まず気にならないレベルだ。
60%まで上げると、さすがにうるさく感じるが、16ピン(12+4ピン)の消費電力が350Wに達し、システム全体では480W前後となる「3DMark:Speed Way」実行時でも、ファン回転率は30%前後に収まっていたので回転率が60%に達するようなことはまずないだろう。
さらにゲーミング時のファン回転率を確認するために、「Microsoft Flight Simulator 2024」をプレイ。ハードウェア情報の表示、各種データをモニタリングできる「HWiNFO64 Pro」を使って、リプレイデータを使用して2時間ほど飛行した際のGPUコア温度などを記録した。プレイ後半30分間の推移をまとめたグラフが以下になる。
GPUコアと、GDDR7メモリーの温度は最大でも63.6度、68度とまったく不安を感じない温度で推移している。さらにファン回転数は最大でも1200rpm台、回転率33%となっている。当然、ファンの動作音が気になることもなかった。
満足度大のGeForce RTX 5080 GamingPro
前世代最上位GPUとなるGeForce RTX 4090を下すことはできなかったが、10~20%程度にまで迫っているパフォーマンス差に、安定した4Kゲーミングを実現できるDLSS MFGによるフレームレートの大幅増加は、十分魅力的だ。
そんなパフォーマンスに加え、GeForce RTX 5080搭載ビデオカードの最安価格となる19万8800円という価格、GPUコアとGDDR7メモリーを静かにしっかりと冷やすトリプルファンVGAクーラーとPalit「GeForce RTX 5080 GamingPro」は、欲しいと思えるGeForce RTX 5080ビデオカードとなっている。
「モンスターハンターワイルズ」が控えているなか、ともに品薄なのは残念だがゲーミング最強CPUのRyzen 7 9800X3Dと「GeForce RTX 5080 GamingPro」を組み合わせて、4KゲーミングPCを組むのもいいだろう。
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