●改善してほしいポイントもあるが期待したい一作
総論としては、“異世界モノ”を愛する人であればやって損はないゲームだと思う。ただ、いくつか改善してほしいポイントはあるし、「期待と違った」ところも正直ある。
それは「別世界のキャラたちによるエピソードや掛け合いを楽しめない」という点だ。例えば「SAO」のキリトと「転スラ」のリムルはともに最強格なので対決シーンを見てみたいし、卵かけごはんに並々ならぬ情熱を持っていた「無職転生」のルーデウスと「とんスキ」のムコーダはすごく話が合いそうだ。「転剣」の師匠と「いせおじ」のおじさんはオタク仲間としてディープなトークを繰り広げてくれるだろう。各作品のヒロイン勢によるガールズトークなんてのも見てみたい。あぁ夢が広がる(早口)。
そうした要素が無く、ただパーティに編成して一緒に冒険する紙芝居を眺めるだけというのは、いささか期待と違っていた。原作アニメの映像やBGMが流れるような会話パートすらないので、「知らない作品に興味を持つ」導線の効果もあまり期待できなさそうなのは残念。
だが、本作のオリジナルストーリーが展開する「転生クエスト」は面白い。冒険者から始まり、猫や剣などにも転生できる。そこで描かれるオリジナルキャラが個性豊かなので、さまざまな転生を繰り返して行く末を見届けたくなる魅力を感じた。
前述したようにクエストを回す自動周回機能は配慮があってGOOD。だが、選択肢が出た際の待機時間が、オート時と手動時で変わらない点は少し冗長だと感じた。オートのときはもっと早送りで進めてほしいと思うのは、わがままだろうか。
好きなアニメキャラをゲットできるのは嬉しいし、報酬で手に入るフィギュアを並べて鑑賞できるのもおもしろいポイント。多彩なIPが入り混じる本作ならではの楽しみ方と言えるだろう。
また、本作と連動したコンテンツとして公式掲示板「異世界BBS」もオープンしている。ファン同士が集まる交流の場となっているので、こちらもチェックしてみたらいかがだろうか。
まだまだ始まったばかりでわからないことも多い本作。これだけの作品が一堂に会することはあまりないので、異世界モノを愛する者として、本作の今後に期待したい。
【ゲーム情報】
タイトル:異世界∞異世界
ジャンル:もっと異世界を楽しむゲーム
配信:コロプラ
プラットフォーム:iOS/Android/PC(Steam)
配信日:
iOS/Android:配信中(2025年1月27日)
PC(Steam):2025年2月上旬予定
価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
©COLOPL, Inc
©2025 Valve Corporation.
©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生II」製作委員会
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
©硬梨菜・不二涼介・講談社/「シャングリラ・フロンティア」製作委員会・MBS
©江口連・オーバーラップ/MAPPA/とんでもスキル
©謙虚なサークル・講談社/「第七王子」製作委員会
©未来人A・講談社/鑑定スキルで成り上がる製作委員会
©殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
©棚架ユウ・るろお/マイクロマガジン社/転剣製作委員会
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