厚さは「令和」、OSD操作は独特
ブラウン管テレビをモチーフにしているものの、奥行きは現代のディスプレーと同様に薄い。また、サイドの木目もおもしろい。前面もそうだが、側面にも昭和感あふれるデザインを施すとは予想外だった。昭和レトロの味わいを余すことなく形にしてくれたJAPANNEXTに拍手を送りたい。
注目すべきは、画面右横にある2種のダイヤルだ。上のダイヤルを左に回すと画面の明るさ調整(デフォルトの「スタンダード」のみ対応)ができ、右に回すとゲーム用のターゲッターを表示できる。下のダイヤルは音量調節用だ。
なお、各種画面モード(スタンダード、RTS、FPS、ゲーム、モノクロ、映画など)や細かい設定については、背面にあるOSD用ボタンで操作する。ただし、2列に並ぶボタンが手探りでは判別しづらく、何度も誤操作したので、デザインに合わせて前面配置でも良かった気がする。
ちなみに、OSDメニューのカーソル操作とモードの切り替えは、上のダイヤルでも代用できる。人によってはダイヤルとボタンを併用することで、画面の設定がいくぶんスムーズになるかもしれない。
モノクロモードがそそりまくる!
前述の通り、JN-V236G180F-RETROの画面モードには「モノクロ」もある。昭和レトロをテーマにしているだけあって、モノクロモードを実装しているところは「さすがJAPANNEXT」とほめたたえたいところ。きちんと昭和レトロマニアの気持ちを理解している。
試しに、モノクロモードを適用したままPCをいじってみることに。そこには、白と黒のマリアージュというべきか、2色が作り出す奥深いテイストに魅了される自分がいた。モノクロの映像をしばし鑑賞していると、過去にタイムスリップしたような気持ちになれるのだ。
筆者が思い浮かべる昭和のイメージは、白黒テレビの映像である。モノクロの映像は今となっては古臭く感じるが、モノクロの美しさを本機で体験できることは貴重かもしれない。
もちろん、カラー映像がデフォルトではあるが、昭和レトロの雰囲気を堪能してみたい人は、ぜひモノクロモードを試してほしい。ふだん見慣れているカラー映像をモノクロに変更すれば、心の底からエモさが湧き上がってくるはずだ。
180Hzのブラウン管テレビ風ゲーミングディスプレー、昭和レトロファンの心にドンズバ週刊アスキーの最新情報を購読しよう








