
2025年は令和7年だが、昭和から数えると今年でちょうど「昭和100年」だそうだ。そんな折、Z世代の若者たちの間で「昭和レトロ」が流行っているらしいと耳にした。2000年代に流行ったのはよく覚えているが、二十数年経った今でも再燃するだなんて正直驚きだ。
とはいえ、気持ちはよくわかる。なにせ平成生まれの筆者も昭和レトロが大好きだからだ。当時の歌謡曲や映画、ドラマを鑑賞することもあれば、昭和をテーマにした居酒屋やレストランに通うほどである。体験したことがない時代になぜか懐かしいと感じてしまうし、昭和ならではの温もりや哀愁にときめいてしまうのだ。
なぜ昭和レトロの話を切り出したのか。それは今回紹介するJAPANNEXTの「JN-V236G180F-RETRO」が関係している。ヨドバシカメラ限定販売の23.6型フルHDディスプレーで、リフレッシュレートが180Hz、応答速度は1msのゲーミングモデルとなる。しかし、筆者の心を最も惹きつけた点は「ブラウン管テレビ風の外観」だ。実物を初めて見たときの筆者は、「アッと驚く為五郎!」という気持ちだった。
フレームレスや白色モデル、高リフレッシュレートなどが主流になっている中、このご時世に昭和レトロマニアの心をくすぐるゲーミングディスプレーをリリースするとは……。なかなかにおもしろい。いや、おもしろすぎる! さっそく触ってみようではないか!
昭和の雰囲気が漂うレトロなデザイン
ご覧の通り、JN-V236G180F-RETROはブラウン管テレビ風のデザインを採用している。幅広のベゼルと2種のダイヤル、そして本体を支える「へ」の字型のスタンドと、実にユニーク。シンプルな見た目ながらも昭和っぽさが際立っており、ひと目見るだけで懐かしさを刺激される。
ちなみに、JN-V236G180F-RETROは本体の高さをはじめ、スイーベル(左右の回転)やチルト(上下の傾き)の調整はできない。昭和レトロのコンセプトを崩さないよう、スタンドデザインにも気を配っている点がすばらしい。そう、昭和は「便利」ではない。
とはいえ、VESAマウント(100×100mm)をサポートしているので、どうしても高さ調整がしたい人は市販のスタンドやアームを利用するといいだろう。
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