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JAPANNEXTの「JN-IB375C144UQR-H」をレビュー

144Hzで21:9の3840×1600ドット37.5型ウルトラワイドディスプレー、ゲームの没入感や仕事の効率アップがスゴイ

2024年12月14日 10時00分更新

USB Type-Cは65Wの給電機能を搭載
さらにUSBを共有するKVM機能も用意

 全体は黒色を基調にした落ち着いた雰囲気で、液晶パネルの中央下部および背面に記されたシルバーのJAPANNEXTロゴが印象的だ。また、ゲーミング用途を意識してか、背面のスタンド接合部にはLEDが搭載され、周囲がリング状に虹色で点灯する。このLEDは、OSDメニューからオフに設定することも可能だ。

 さらに、液晶パネルのベゼルは約2.5mmと薄く、左右の液晶非表示幅は約8.0mmなので、両者を合わせても10.5mmほどとスタイリッシュなデザイン。そのため、映画やゲーム画面をフルスクリーンで表示した際の迫力はかなりのもので、包み込んでくるような湾曲ディスプレーであることも手伝って、かなり高い臨場感を楽しめる。

背面の様子。スタンド接合部が、リング状に虹色に点灯している

 スタンドはハの字型の台座に楕円の支柱を組み合わせたタイプ。台座の1辺は280mmで130度の角度が設けられており、安定性は良好だ。また、台座は支柱にネジ2本で固定するが、ネジにツマミが用意されているため、別途ドライバーを用意する必要がない。支柱は高さが420mm、幅が50mmで、液晶パネルにツメを引っ掛けることで固定する。そのため、JN-IB375C144UQR-Hは箱から出して組み立てる際、ツールレスで行なえる点はありがたい。

 また、135mmの範囲で高さ調節が行なえるほか、左右の首振り調整となるスイーベル機能は左右ともに30度の範囲で変更可能。さらに、前後の傾き調整であるチルト機能は-5~+15度に変更でき、細かな位置調整は申し分のない内容だ。そのほか、100×100mmのVESAマウントにも対応しており、スタンドやアームなどを使用可能だ。

135mmの範囲で高さ調節可能

スイーベル機能は左右30度の範囲で変更できる

-5~+15度に傾きを調節できるチルト機能も搭載

 映像入力端子は、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4、USB 3.1 Type-Cの3系統を装備。ただし、解像度3840×1600ドットでリフレッシュレート144Hzが使用可能なのは、DisplayPortとUSB Type-Cに限られ、HDMI使用時はリフレッシュレートは75Hzまでになる点は注意が必要。

 また、2つの画面を同時に映し出すピクチャーインピクチャー(以下、PIP)とピクチャーバイピクチャー(以下、PBP)にも対応。PIPではOSDメニューからサブ画面の位置を4隅から選択でき、そのサイズを大中小に変更可能。大を選んだ際のサブ画面の大きさは、実測で440×165mmで視認性は良好。動画や映画を観ながらゲームをプレーしたり作業したりするのにかなり活躍しそうだ。また、PBPでは画面の中央で分割されるため、それぞれ1920×1600ドットとなる。

PIPとPBPの設定はマルチウィンドのサブメニューに用意されている

PBPを使用している様子。それぞれの画面は広めで作業はかなりしやすい

 さらに、JN-IB375C144UQR-HはUSB 3.1 Type-Cのほかに、USB Type-Bと2基のUSB Type-Aを装備。本機のUSB Type-BとPCのUSB Type-Aを接続するとUSBハブとして動作し、これらのUSBが利用可能となる。また、USB 3.1 Type-Cは65Wの給電機能も備えており、ノートパソコンやスマートフォンなど映像出力と充電をケーブル1本で同時に行なうことが可能。なお、約1.5mのDisplayPortケーブルとUSB Type-Cケーブルが1本ずつ付属。HDMIケーブルも用意してほしかったと思うのは贅沢だろうか。

 また、JN-IB375C144UQR-HはKVM機能もあり、2台のパソコンでこれらのUSBに接続したデバイスを共有することができる。たとえば、USB Type-BをデスクトップPCに、USB 3.1 Type-Cをノートパソコンにそれぞれ接続した場合、両方のPCでUSB Type-Aにつないだキーボードやマウスを使用可能となる。

 なお、どちらのパソコンで使用するかの切り替えは、入力ソースを選択することで行なわれる。つまり、この場合ではDisplayPortやHDMIを選択するとデスクトップPC側、USB 3.1 Type-Cを選ぶとノートPC側で使用できるようになる仕組みだ。ちなみに約1.5mのUSB Type-B-Type-A変換ケーブルが付属しているので、別途ケーブルを用意することなくKVM機能が利用できる。

 OSDメニュー操作用ボタンは、液晶パネル右側の底面に配置。前面からアクセスしやすく操作性は良好だ。5つのボタンで構成され、OSDメニュー非表示時は、向かって左から「メニューの表示」「照準点の表示」「音量調節」「入力ソースの選択」「電源のオン/オフ」となっている。

 これらはOSDメニュー表示中は、左から「項目の選択/決定」「メニューを下に移動/数値を下げる」「メニューを上に移動/数値を上げる」「メニューを戻る/閉じる」に変化し、電源ボタンは機能に変わりはない。

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