ライバルのGeForceとRadeonの良さを取り入れた2世代目
インテル“Battlemage”世代の新GPU「Arc B580」はRTX 4060/RX 7600以上の性能になる?
2024年12月3日、インテルはかねてより「Battlemage」というコードネームで開発を続けてきた新ディスクリートGPU「Arc Bシリーズ」を正式発表した。まずは12月13日に先鋒として「Arc B580」が発売され、来年1月16日に「Arc B570」が投入される。
北米予想価格はArc B580が249ドル、Arc B570が219ドルだ。これは現在ビデオカード業界のメインストリーム帯を支えるNVIDIAのGeForce RTX 4060(初出299ドル)やAMDのRadeon RX 7600(初出269ドル)を意識したものであり、インテルは“Best-in-Class Performance per Dollar”、すなわち300ドル以下の価格帯における1440p(WQHD)ゲーミング環境において“コスパ最強”を標榜している。
RTX 4060やRX 7600に対する強みとしてはVRAM搭載量が挙げられる。Arc B580では“標準で”12GB、B570は10GBのVRAMが搭載される。ライバルにもエントリー向けVRAMの多いGPUはあるが、GeForceの場合RTX 4060では8GB版より割高、Radeonの場合格上のRX 7600 XTでないと16GB版がない。Arc B580とB570のVRAM構成はフルHDゲーミングから少し上を目指したいが、予算はそれほど多くないというゲーマーに響くものをもっている。
本稿はインテルが開催したプレス向けブリーフィングの内容から、興味深いと感じた部分をまとめたものとなる。パフォーマンスレビュー解禁はまだ先の話になるが、インテルがArc Bシリーズにどんな思いを込めたのか、突如CEOを退いたパット・ゲルシンガー氏の置き土産はどんなGPUなのか知りたい方は読み進めるとよいだろう。
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