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アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない

2024年11月16日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

アルファ・ロメオ/TONALE PLUG-IN HYBRID Q4 VELOCE SMART PACKAGE(764万8000円)

 イタリアの栄光であるアルファ・ロメオは、今後電動化に舵をとっていくのだとか。本稿で紹介するSUV「トナーレ」は、その第1弾モデルにして同社初のPHEV(プラグインハイブリッド車)。ということで、EVとSUVが大好きな、我らASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長ことアイドルの寺坂ユミさんに、その実力を検証してもらいました。

独特のデザインがアルファ・ロメオの証!
ボディーサイズは操作性と居住性が両立した大きさ

 トナーレは、全長4530×全幅1835×全高1615mmというサイズのCセグメントSUV。HondaのZR-Vや日産のエクストレイルあたりが、ほぼ同寸の大きさとなります。つまり扱いやすさと居住性が両立した「良い大きさ」といえます。最近はすっかり横幅1800mm超えが当たり前になりました。

 逆三角形の縦型グリルがアルファ・ロメオの証。その顔立ちは好き嫌いの分かれるところですが、ゆみちぃ部長は「カッコいい!」と両手を挙げての大絶賛。そして、「イタリアのクルマってデザインがイイですよね」と、アルファ・ロメオがイタリアのブランドであることもご存じだった模様。

 一方ご存じでなかったのが、アルファ・ロメオのエンブレムの由来。左側の赤い部分は、創業地であるイタリア・ミラノ市の紋章である聖ゲオルギウス十字。右側は昔、ミラノ公国を統べていたヴィスコンティ家の家紋であるサラセン人を飲み込む大蛇(ビショーネ)です。「人を飲み込む?」と大きな目を見開くゆみちぃ部長。

オシャレなクルマは足下もオシャレ!

 パワーユニットは最高出力180PSを発生する1.3L 直4ターボエンジンと、前輪に最高出力45PSのモーターの組合せ。さらに後輪に最高出力128PSのモーターが装備されています。「四輪駆動なんですね!」と四駆好き部長はニッコリ。

前輪は235/40R20 96V

後輪は235/40R20 96V

ブレーキパッドはアメ車でおなじみのMOPAR。クライスラーがステランティスグループに参画していることから、アルファ・ロメオやフィアットにもMOPARのパーツが使われるようになった

 オシャレは足元から。スニーカー大好き部長はホイールにもコダワリます。「珍しい形ですね」と円を組み合わせたデザインに興味津々。この5つの輪を組み合わせた形状は「テレフォン・ダイヤル・デザイン」と呼ばれています。

テレフォン・ダイヤル・デザイン。アルファ・ロメオ本国HPより

 今ほどホイールの強度もない時代、何とかしてブレーキを放熱したいということから、外周部に円を多数開けたのが始まりなのだとか。その形が昔の電話機のダイヤルに似ていたことから、テレフォン・ダイヤル・デザインと呼ばれるようになりました。ダイヤルの穴は、次第に大きくなり、現在の5つの輪を組み合わせた形となりました。

 「歴史を感じさせますね」と、ゆみちぃ部長は感心しきり。盾形グリルのフロントマスクとテレフォン・ダイヤル・デザインのホイールは、街で数多あるSUVの中でも一目でアルファ・ロメオとわかる存在感を与えます。

 ラゲッジをチェックする部長。開口面は広くて荷物の出し入れはラクラク。プライバシートレイはボード式で、取り外したボードを収納する場所はないようです。SUVとしては珍しく、トランクスルーが用意されていました。底板を開けると充電器の収納スペースがこんにちは。ポータブルバッテリーの充電に便利な、アクセサリーソケットも用意されています。

 背もたれを倒せば、より広い荷室が姿を現わします。完全フルフラットではありませんが、段差がないので使いやすいといえるでしょう。

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