表面を滑らかに仕上げるときに使うものといえば、最初に思い浮かぶのが「サンドペーパー」。単価が安く、プラスチックから木材、金属まで幅広く対応できるため、気軽に使える道具として人気があります。
好みのサイズに切って使える、曲げて磨けるといった特性から、細部や曲面の仕上げなどに適した道具といえるでしょう。
しかし、曲げられるというのは、直線的なものの仕上げには使いづらいということ。また、面は削れますが角が削りにくいため、直角に削りたい、寸法を微調整したい、溝を作りたいといった場合にも不向きです。
こういった用途に向いているのは、「金属ヤスリ」や「棒ヤスリ」と呼ばれるもの。その名の通り、金属棒に細かく溝を刻んだもので、これを当てて動かすことで、対象を削ることができます。
ホームセンターはもちろん、100円ショップでも売られていますが、形や目の粗さなどで種類が多く、用途や使い方がイマイチわからなかったりします。
●そもそも、金属ヤスリってどう選ぶの?
「ダイヤモンドヤスリって名前が強そうだから、これを買っておけばいいのかな?」などと思ってよくわからず購入し、本来は高硬度材料の加工用なのに木やプラスチックを削ってしまい、スグに目詰まりして削れなくなった……という経験をしたことがある人は、筆者だけではないでしょう。
実は、ちゃんとした選び方や商品ごとの違いは、今でもよくわかっていなかったりします。そこで、勉強がてら、ヤスリメーカーのツボサンが公開しているガイドページ、「ヤスリの特長と選定ポイント」でチェックしてみました。
各ヤスリの特徴、形状ごとの用途、目の種類、使い方が詳しく書かれているので、一読することをお勧めします。
自分の用途を考えたところ、ヤスリで加工したいのは鉄やアルミ、真鍮といった柔らかめの金属、対象のサイズは小さ目、といった感じ。これだと「鉄工ヤスリ」は大きすぎます。かといって、「精密ヤスリ」を使うほど精密に仕上げるような用途ではあまり使いませんから、「組ヤスリ」を選ぶのがよさそうです。
ということで、サイズ、目の粗さ、形状の異なる組ヤスリを、色々と借りて比べてみました。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります