学生時代の体育祭などで、クラスごとに色やデザインが違う「クラスTシャツ」があった、という方も多いのではないでしょうか。「あの赤いTシャツのクラスはやばい(強い)」などと盛り上がっていた記憶がありますが、それをリアルな戦の場に置き換えると、井伊直政率いる井伊軍団の一体感や迫力はさぞかしすごかったのではと思いを馳せてしまいます。
滋賀の彦根城博物館で、テーマ展「井伊の赤備え―勇猛なる軍団―」が開催中です。
「井伊の赤備え」とは、赤い鎧兜をまとった井伊家の軍勢のこと。大将から足軽まで、全員が朱色の甲冑を身に着けて戦に挑んだといわれています。
勇猛さが伝わる朱色の武具
8月28日(水)まで、彦根城博物館でテーマ展「井伊の赤備え―勇猛なる軍団―」が開催されています。
「小牧・長久手の戦い」では、赤い甲冑を身に着けた井伊直政が羽柴秀吉軍を圧倒。「関ヶ原の戦い」でも赤備えが先陣を切るなど、徳川家臣団の中でも有数の強さを誇る軍勢として知られていました。
展示では、そんな赤備えの旗印や具足などを見ることができます。ずらっと居並んだ赤い甲冑に身を包んだ騎馬隊や歩兵の軍勢、想像しただけでしびれますね。
本当に全部朱色で、戦場で目立ちそう。敵側は「おい、赤備えが近付いてきたぞ!」とすぐに気付きますが、一方で赤備え側にとっても、目立つ朱色が目に入れば「近くに味方がいる」と奮起することができたんじゃないでしょうか。赤色はモチベーションを上げるともいわれますし、味方の士気を上げる効果もあったのかもしれません。
このほか、合戦時に大将の居場所を示す「馬印」や刀の「鞘」も朱色バージョンで見ることができます! ぜひこの機会に彦根城博物館へ!
テーマ展 井伊の赤備え―勇猛なる軍団―
会期:~8月28日(水)
会場:彦根城博物館(滋賀県彦根市金亀町1-1)
観覧料:一般¥500、小中学生¥250
休館日:会期中無休
開館時間:8:30~17:00(入館は16:30まで)
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