旅人用Vlogカムとしての使い勝手はどうか?
旅先での動画撮影に、画質も含めてかなり満足できる「Insta360 Ace Pro」
本連載の記事でも度々掲載していますが、筆者はYouTubeで旅の動画を公開しています。これまでメインカメラとして動画撮影に使用してきた機材は、DJIのスタビライザー付き小型アクションカメラ「DJI Pocket 2」です。一度ジンバル機能の故障で本体交換はしているものの、購入からすでに3年ほどたっており、最近はバッテリーの持ちや録画ボタンの反応が悪くなるなど、そろそろ買い替えどきかな……と思っていました。
ちなみに旅行系YouTuber界隈では、「DJI Pocket 2」の後継モデルとなる「Osmo Pocket 3」(実売価格7万4800円)が人気。「あれ? 動画の画質が上がった?」と思って注意深く見てみると、機材が「Osmo Pocket 3」に変わっていたりというのはよくあります。筆者も初代の「Osmo Pocket」からDJIのこのシリーズを愛用していて、「Osmo Pocket 3」が欲しいなと思ってはいるものの、ジンバルカメラのちょっと不便な点もいくつか感じていたため、買い替えるかどうか悩んでいました。
そんなとき、Insta360からアクションカメラ「Insta360 Ace Pro」(実売価格6万1000円)をテスト用にお借りすることができました。今回は「旅人用のVlogカムとして『Insta360 Ace Pro』の使い勝手はどうか?」という視点でレポートしていきたいと思います。
「Insta360 Ace Pro」はどんなカメラ?
「Insta360 Ace Pro」はInsta360がライカと共同開発したアクションカム。センサーサイズは1/1.3型で最大で8K24Pの動画撮影が可能。本体サイズは幅約72×奥行き39×高さ52mmで約180g。動作時間はスペック上では100分となっています。
本体背面には2.4インチのディスプレーを搭載しており、フリップタイプなので自撮り撮影にも対応。アクションカムということで水深10mまでの防水設計なのも、うれしいポイントです。ジンバルカメラは、この防水機能がないため、使っていて不便だったんですよね。旅先では屋外の撮影も多く、晴れの日ばかりではありません。旅では急にスコールに見舞われたり、水辺での撮影もあるため、防水設計ではないジンバルカメラを使うのは少し躊躇していまうのも事実です。
その点、Insta360 Ace Proなら、気にせず撮影できるのでありがたいです。もちろん、雨が降ったら一時的にスマートフォンなどで代替撮影すればいいのですが、録画データが分散してしまうと編集するときに不便なんですよね。旅の動画は長時間の動画になることが多いため、旅先での録画データは、なるべく分散せずにまとめておきたいところです。
(次ページ:自撮りはしやすいか?)
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