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「GFX100S II」、「X-T50」、「XF16-50mmF2.8-4.8」、「GF 500mm f/5.6」です!!

5000ドル切りの1憶画素ミラーレスカメラ「GFX100SII」など富士フイルムが新カメラ&レンズを発表

2024年05月16日 17時00分更新


 富士フイルムは5月16日、オーストラリア・シドニーでX Summitを開催し、中判撮像素子を搭載するミラーレスカメラGFXシリーズの新モデル「GFX100SII」と、APS-C素子搭載のミラーレスカメラXシリーズの新モデル「X-T50」、交換レンズ「XF16-50mmF2.8-4.8」、望遠レンズ「GF 500mm f/5.6」を発表した。

 米国での価格はGFX100S IIが4999ドル、X-T50が1399ドル、XF16-50mmF2.8-4.8が699ドル、GF 500mm f/5.6が3499ドルで、すべて6月発売となる。

 日本でもリリースが公開され、予想価格がGFX100S IIは約85万円、X-T50は約25万円、レンズは希望価格が、XF16-50mmは12万1000円、GF 500mmは60万6210円となっている。

最軽量883gを実現した中判デジカメ
「GFX100S II」

 「GFX100S II」は、2021年に発売となったGFX100Sの後継モデル。新開発の1億2百万画素ラージフォーマットセンサー「GFX 102MP CMOS II」と最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載する。

 新センサーは画素構造の改良により、飽和電子数を向上させているため、ISO80を常用感度として使用することが可能で、ISO80設定時、従来機よりもさらに広いダイナミックレンジ・低ノイズで撮影できる。また、センサーのマイクロレンズを改良し、センサー縁部の光の利用効率を向上。レンズ周辺部の画質やAF精度を従来機よりも高めている。

 「ピクセルシフトマルチショット」を搭載し、0.5画素ずつシフトさせ16枚のRAWファイル撮影を実施し、専用ソフトウェア「Pixel Shift Combiner」を用いて合成処理することで、約4億画素の画像を生成できる。

 ボディ内手振れ補正機構は先代の5軸6段から、5軸8段に向上。ボディは先代と同サイズ(150×104×87mm)ながら、重量は900gから883gへと軽量化を実現している。

 AFは、アルゴリズムの改良により進化した顔・瞳AFに加え、ディープラーニング技術を用いて開発したAIによる被写体検出AFを搭載。動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンを検出する。進化したAF予測アルゴリズムを搭載し、高い動体追従性が必要なシーンにも対応。

 新センサーによる読み出し速度の向上と、新開発のシャッター駆動により、最速7.0コマ/秒の連写性能を実現。

 ファインダー倍率0.84倍、576万ドットの高倍率・高精細のEVFを搭載。ファインダー使用時に、瞳の位置ずれにより発生する像流れや歪みを抑制し、高い視認性を実現する。

 動画は4K30Pを、カメラ内SDカードに4K/30P 4:2:2 10bitでの記録ができ、USB Type-C経由で外付けSSDをつなげることで、Apple ProRes記録も可能。階調豊かな映像を記録でき、ポストプロダクションでの自由度を大きく向上させる13+stopの「F-log2」も搭載。

 また、記録メディアとHDMI出力で異なる動画形式の記録・出力が可能で、「Flog-2」で記録しながら、外部モニターでは「フィルムシミュレーション」を使った動画を確認するなど、さまざまな運用に対応できる。

フィルムシミュレーションダイヤルを初搭載
「X-T50」

 「X-T50」は2021年発売の「X-T30Ⅱ」の後継モデルで、「X-T5」と同じくXシリーズ第5世代の裏面照射型約4020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと、画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載する。

 丸みを帯びたラウンド形状のボディデザインを新規採用。コンパクトサイズを維持しつつも手に馴染むグリップ形状になったことで高いホールド性能を実現する。ボディカラーは、世界向けでは「チャコールシルバー」もあるようだが、日本では「シルバー」と「ブラック」のみである。

 「フィルムシミュレーション」に、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現を併せ持つ「REALA ACE」など全20種類を搭載。専用ダイヤルを初めて搭載し、ダイレクトに選択することができる。

 AFでは、ディープラーニング技術を用いて開発したAIによる被写体検出AFを搭載。動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローンをAIで検出。

 30Ⅱでは拡張感度であったISO125を常用感度として使用でき、電子シャッターのシャッタースピードを最速18万分の1秒に設定できるなど、露光時間の制御を高精度に実現する。

 ボディ内手振れ補正機構は5軸7段で、天面にファインダー部と一体となったポップアップフラッシュを搭載。動画は6.2K30Pでの撮影が可能。本体重量は438g。

小型軽量で寄りにも強い標準ズーム
「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」

 「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」は、広角16mm(35mm判換算24mm相当)から中望遠50mm(同:76mm相当)の焦点距離を備えた標準ズームレンズ。

 ズーム全域で4020万画素センサーに対応した高い解像性能と、「XFレンズ」のズームレンズで最軽量となる質量約240gを両立している。

 さらに、高速・高精度なAF、テレ端での最大撮影倍率0.3倍(35mm判換算:最大撮影倍率0.45倍相当)、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を実現している。

中判用最長レンズ登場
「GF500mmF5.6 R LM OIS WR」

 「GF500mmF5.6 R LM OIS WR」は、「GFレンズ」のラインアップで最長となる超望遠500mm(35mm判換算:396mm相当)の領域を撮影できる超望遠単焦点レンズ。

 レンズの焦点距離を拡大する「フジノン テレコンバーター GF1.4X TC WR」との組み合わせにより、最長700mm(35mm判換算:554mm相当)相当の焦点距離で撮影が可能だ。

 また、手ブレのセンシング精度の向上と、最適な機構設計により6.0段の手ブレ補正機構を実現。超望遠レンズながら質量を約1375gに抑え、高い機動性を備えている。

WEBではフィルム・シミュレーションの体験も可能に

発表会では、プロカメラマンの実写も多数公開されている(https://www.youtube.com/watch?v=_Kz9CuhHFng)

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