アートってなんだか難しい印象がありますよね。かく言う私もこれまであまり触れる機会がなかったのですが、入場無料なので気負わずに楽しめるかも? ということで、初めてのアート展示会に行ってきました。
4月25日(木)から、丸の内エリアで「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2024」(以下AATM)がスタートしました。AATMとは、行幸地下ギャラリーを中心に、若手アーティストの発掘・育成を目的とした現代美術の展覧会で、今年で18回目の開催。全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院からノミネートされた147作品より、厳選した20作品を展示しています。
地下通路を彩る20のアート
会場の行幸通りの地下にある「行幸地下ギャラリー」は、とても広い地下通路。ここに全20作品がずらりと並んでいます。開幕初日から何人もの方が作品の前で足を止めていました。
私が一番気に入ったのが「そら ひかり」(山口遼太郎)という作品。造形物と写真パネルの両方を展示しています。陶土で光のプリズムなどを表現しているのですが、造形物単体で見るとよく分からないのに、写真パネルで見ると光の虹色がすごく伝わってきます。
面白いなーと思ったのが「愛、シミュレーション、背骨、電子辞書」(趙彤陽)という作品。赤いケーブルが人のつながりや関係性を表していて、それらからたくさんのことを学んで吸収して、また別の人に伝えている流れを表現しているのかなー、と思って見ていました。が、このあと行われた授賞式で「AIと神様を表現した」というコメントをされていました(笑)。自由な解釈もアートの楽しみ方の一つです!
「ラーメン依存症」(磯崎海友)もすてきでした。「ラーメンのお風呂に浸かっている人」なんて、もはやラーメンになりたいんだろうなという気がします。一緒に展示されていた「友達依存症」も良いのでぜひ見てほしい!
今回のグランプリは…
そして、今回グランプリに輝いたのが「祈りの言葉は今日も同じかたちをしている(こわれながらうまれる)」(高田マル)という作品。ビニールシートに日記が書かれているのですが、それがポロポロと床に落ちているんです。そこまで含めて作品になっているって面白い。
特に現代アートは自分の解釈が合っているのか分からなくて、違っていたらアーティストの方に申し訳ない気持ちになるので楽しみ方が難しいと思っていました。でも例えば「そら ひかり」はグランプリ作品ではありませんが私はすごく気に入ったし、素直に「なんか良いな」と感じること自体がアートの楽しみ方なのかも、と思うことができました。
若手アーティストたちの才能に触れられるAATMは、4月25日(木)から5月12日(日)まで開催しています。連休は丸の内でアート散歩をしてみてはいかがでしょうか。私イチオシの「そら ひかり」だけでもぜひ見てほしい!
ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2024
期間:2024年4月25日(木)~5月12日(日)11:00~20:00
※最終日のみ18:00まで
※観覧可能時間は変更になる場合がございます。
場所:行幸地下ギャラリー
入場料:無料
主催:アートアワードトーキョー丸の内2024 実行委員会
特別協賛:三菱地所株式会社
協賛:株式会社大和証券グループ本社、能美防災株式会社、丸の内熱供給株式会社、YKK AP株式会社
後援:三菱一号館美術館、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ東京、OCA TOKYO、TOKYO MX
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