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従来よりもさらにコスパよくゲーミングPCを組みたい方へ

ゲーミングマザーボード「GAMING PLUS」シリーズ完全解説&自作のオススメ構成例も紹介

2024年04月12日 14時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

構成例1 安さと安定感を両立する王道ゲーミングPCを20万切りで

 ここからは、「GAMING PLUS」シリーズのマザーボードを用いたPCの構成例をご紹介しよう。

 まずはIntel B760チップセットの「B760 GAMING PLUS WIFI」を用いたプランから。ATXフォームファクタの本製品にミドルタワーケースを組み合わせたゲーミングPCの王道スタイルだ。「B760 GAMING PLUS WIFI」を用いて価格を抑えつつも拡張性を持たせて発展性も期待できる。ゲーミング性能を左右するのはおもにグラフィックスカードで、これによって予算規模が大きく変わってくる。ただ、今回はエントリーグレードのゲーミングPCの予算規模を10万円台半ば〜20万円までの範囲とし、それでもRTXをあきらめない方向で検討してみよう。フルHD〜WQHD環境で満足できるフレームレートを実現できるPCだ。

■CPU
「Core i5-14500」(インテル)
実売価格3万8000円前後


■CPUクーラー
「AK400」(DEEPCOOL)
実売価格3000円前後


 CPUは最新世代のCore i5-14500。Pコア6基、Eコア8基で14コア20スレッド対応なので、昨今の6コア以上を求めるAAAタイトルの推奨スペックもクリアできる。もちろんCore i5「K」SKUよりは低価格であるし、PBPが65W、MTPが154Wというように熱量も抑えられているからCPUクーラーのためのコストも抑えられる計算だ。

■マザーボード
「B760 GAMING PLUS WIFI」(MSI)
実売価格2万円前後

『B760 GAMING PLUS WIFI』

■メモリ
「ARD5-U32G88MB-48B-D」(サンマックス)
実売価格1万1000円前後
または
「W5U4800CS-16G」(CFD販売)
実売価格1万2000円前後

 動作モードDDR5-4800のものを選んでいるのはCPUのサポート上限ということもあるが、DDR5-5600(Core i5-14500ではOC扱い)と比べて若干安いこともある。16GB(8GB×2枚キット)のほうが安いが32GB(16GB×2枚)を選択しているのは、一部ゲームで容量不足によりパフォーマンスが発揮できない可能性があるためだ。

■SSD
「PG3NF2 CSSD-M2B1TPG3NF2」(CFD販売)
実売価格1万2000円前後
または
「P3 Plus CT1000P3PSSD8JP」(Crucial)
実売価格1万2000円前後

 ストレージについては必要な容量を選んでいただくのがよいが、ここでは参考として1TBのものを選んでいる。B760 GAMING PLUS WIFIはPCI Express 4.0 x4サポート。PCI Express 4.0世代でも高価・高速のものから安価・低速(x2接続のものなど)のものまであるが、シーケンシャルで5GB/sクラスのミドルレンジモデルが費用対効果的にベストだろう。

■グラフィックスカード
「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」(MSI)
実売価格4万9000円前後

GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC

 GeForce RTX 4060カードはシングルファンならより安く抑えられるが、今回はミドルタワーを組み合わせているのでサイズにこだわる理由はなく、一方でシングルファンは動作音がやや気になるレベルになってしまうところがネック。デュアルファンでコスパのよい「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」で、性能と静音性を両立させよう。

■電源
「MAG A650BNL」(MSI)
実売価格7000円前後

MAG A650BNL

 Core i5-14500にGeForce RTX 4060の組み合わせなら、実消費電力のMAXは300W程度となるので電源出力は550〜650Wクラスで十分だ。今回は比較的余裕のある650Wの「MAG A650BNL」を選択した。コスパのよい電源だがケーブルは直付けタイプなので、余ったケーブルはうまくまとめて隠せるケースを選びたい。

■ケース
「MAG FORGE 320R AIRFLOW(パソコン工房限定モデル)」(MSI)
実売価格1万980円前後

MAG FORGE 320R AIRFLOW(パソコン工房限定モデル)

 ガラスサイドパネルが今どきのゲーミングデザイン。電源カバーにより余ったケーブルも隠しやすい。加えて製品名にもあるエアフローもポイント。フロントメッシュに加え、標準でフロント×3基、リア×1基の12cm角ファンを搭載しているので、ケースファンの追加購入なしでも十分なエアフローが確保できる。コスト重視の自作では、CPUやグラフィックスカードの性能に価格比重を置く傾向にあるが、実際に使う、安定して動かす、より長く使いたいなら冷却も軽視できない。激安ケースではなく本製品を選んだのはこうした理由からだ。

■OS
「Windows11 home」(マイクロソフト)
実売価格1万6000円前後

 上記価格はパッケージ版のもの。パーツと同時に購入するDSP版なら2000円程度安い。ただしDSP版はセットで購入したパーツにライセンスが結びつけられるため、そのパーツ故障が壊れて交換した場合や次回PCを新調する際に引き継ぐことが出来ない。コストは上がるがMicrosoftアカウントに紐づけられるパッケージ版のほうがトータル的には安く済む場合もある。このPCを今後どのように使っていくのかも想定して選ぶのがよいだろう。

合計価格16万6980円前後

 この構成は予算内に収めつつも信頼性の高いものを選びつつ、ここぞというところには予算を多めに配分している。半導体の寿命を縮めるのは熱。4基のファンでしっかり冷やし、CPUやGPU、各パーツのVRM(電源回路)の温度上昇を抑えられれば、PCの寿命や安定性に寄与するという見積もりだ。

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