週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

従来よりもさらにコスパよくゲーミングPCを組みたい方へ

ゲーミングマザーボード「GAMING PLUS」シリーズ完全解説&自作のオススメ構成例も紹介

2024年04月12日 14時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

AM5向けのAMD X670E、B650を採用する3つのGAMING PLUS

 つづいてAMD AM5向けの「GAMING PLUS」シリーズマザーボードを紹介していこう。

X670E GAMING PLUS WIFI

「X670E GAMING PLUS WIFI」実売価格4万2000円前後

 AM5の最上位チップセットのAMD X670Eを採用。AMD X670EなのでPCI Express 5.0 x16スロットを搭載しており次世代への備えも万全。M.2もPCI Express 5.0 x4対応スロットを1基搭載している。そのほかは拡張スロットがPCI Express 3.0 x1×2、PCI Express 4.0 x4×1、M.2スロットはPCI Express 4.0 x4×3基。エントリーグレードとは思えぬ拡張性だ。

 VRMは14+2+1フェーズで、80A対応のSPSを用いているため、上位シリーズの「MAG X670E TOMAHAWK WIFI」と同じ。PCBについてはさすがにMAG X670E TOMAHAWK WIFIが8層に対し「X670E GAMING PLUS WIFI」は6層でコストを抑えている。なお、シルバーヒートシンク上にグレー×パステル系グリーンのパターンというカラーリングで、ATXのモデルは現在のところ本製品のみなので、個性的なデザインを求める方にもオススメだ。

B650 GAMING PLUS WIFI

「B650 GAMING PLUS WIFI」実売価格2万2000円前後

 AM5でコスパ重視のゲーミングPCを組みたいならAMD B650チップセットの「GAMING PLUS」シリーズがオススメ。よく知られるところだが、上位のAMD X670はAMD B650のチップを2つ搭載しているため、どうしても高価になりがち。チップ1つのAMD B650こそ本来のスペック&価格であって、スペック敵にもメインストリームユーザーのニーズは完全に満たせる。

「B650 GAMING PLUS WIFI」はそのAMD B650を採用したATXフォームファクタのモデル。拡張スロットはPCI Express 4.0 x16、PCI Express 3.0 x1、PCI Express 4.0 x4という3本だが、仮に3、4スロット厚のグラフィックスカードを組み合わせたとしても残りの拡張スロットに被らない絶妙なレイアウトで実運用時の拡張性は高い。M.2スロットは2基と少なめだがどちらも性能を引き出せるCPU直結のものとなっている。VRMは12+2+1フェーズ。

B650M GAMING PLUS WIFI

「B650M GAMING PLUS WIFI」実売価格2万2000円前後

 AMD B650チップセットのmicroATXモデル。B650 GAMING PLUS WIFIとはフォームファクタだけでなくヒートシンクカラーやレイアウトから異なる。まずカラーリングはシルバーにグレー×パステル系グリーンのパターン。AMD AM5向けでは「X670E GAMING PLUS WIFI」と同じカラーリングだ。microATXのコンパクトなマザーボードだが、ヒートシンクはVRMが大型アルミに加えチップセットと2基のM.2スロットも装着されているため、このサイズとしてはPCBに対するヒートシンク専有面積が大きい。見た目にこだわる方にもオススメだ。

 拡張スロットはPCI Express 3.0 x1、PCI Express 4.0 x16、PCI Express 3.0 x1、M.2スロットは2基。microATXの標準的なものと言えるだろう。インターフェースでは2.5GbEにWi-Fi 6E、USB 3.2 Gen2x2 Type-Cも備えている。VRMは10+2+1フェーズで今回紹介した中では少なめだが、スタンダードマザーボードよりは多い。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう