山根博士のグロスマレビュー
ハッセルブラッドカメラを強化、フラグシップにふさわしい性能のカメラフォン「OnePlus 12」
◆ハッセルブラッドレンズをシミュレートしたカメラを搭載
カメラ部分には誇らしげにハッセルブラッドの「H」ロゴが入っている。3つのレンズ部分にそれぞれ「F1.6 23mm」「F2.2 14mm」「F2.6 70mm」と表記を入れているのも、あえてカメラらしさを出しているのだろう。
23mmの広角はソニーの1/1.4型LYT-808センサーを採用、14mmの超広角はセンサーサイズ1/2型で画角は114度。そして70mmの3倍望遠は1/2型センサー、レンズはペリスコープ方式で最大120倍のデジタル望遠に対応する。
カメラは写真モードで0.5倍/1倍/2倍/3倍/6倍の表示、最大倍率は120倍だ。ハッセルブラッドのレンズの仕上げをシミュレートしており、1倍は「XCD 3,5/30」、2倍は「XCD 2,8/65」、3倍は「XCD 2,5/90」レンズを参考にしているとのこと。画面の上から下にスワイプするとクイック設定画面が出るのは、OPPOと同様で使いやすいUIだ。
カメラのモードはマスター/動画/写真/ポートレート/その他、となっている。マスターはハッセルブラッドカラーの利用と細かい設定ができるプロモードを融合したモード。「Auto」ではハッセルブラッドモードに、「Pro」では細かいパラメーターを操作できる。RAW撮影もマスターモードから可能だ。その他モードには一般的な特殊撮影モードが備わるが、ハッセルブラッドの「XPan」モードも備えている。
試用日はあいにくの曇天だったが、以下は筆者の居住する香港で撮影をした。なお、標準撮影では1200万画素相当となり、高解像度で撮影する場合はその他モードの「高解像度」を選択する必要がある。
最近の中国系スマートフォンメーカーは、撮影した写真の余白にウォーターマークを付けることが可能で、撮影データも表示されるためそれぞれの写真がどんな情況で撮影されたかがわかりやすい。
高倍率撮影もしてみたが、700mm/30倍ならそこそこ使えそうだ。2800mm/120倍は記録用といったところだろう。
XPanモードは横ワイドなシーンの撮影に使うと面白い。
ポートレート撮影のボケに関してはf/1.4で十分な味を出してくれる。23mmより70mmのほうがより写実的なボケが出る。
マクロは搭載していないが、23mmを使えばある程度までは近寄れる
【まとめ】カメラもゲームも楽しめる欲張りモデル
OnePlus 12はスマートフォン本体としての性能が高いだけではなく、カメラも大手メーカーのフラッグシップ製品とそん色のない性能を持っている。ハッセルブラッドとのコラボにより「作品」を撮るようにじっくりと撮影を楽しむこともできるのだ。約12万円の価格でSnapdragon 8 Gen 3モデルが購入できる点も悪くないだろう。
日本市場での販売は予定されていないが、OPPOの最上位モデルとしてOnePlusを投入するのも悪くないかもしれない。日本でもぜひ使ってみたい製品だ。
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