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当時プレイしたかった「ドラゴンズドグマ」がここにある!

すべてが極上のハイファンタジー体験!『ドラゴンズドグマ 2』を先行レビュー

2024年03月21日 00時00分更新

詳細すぎるキャラクターメイクと魅力的なバトルシステム

すべてが極上のハイファンタジー体験!『ドラゴンズドグマ 2』を先行レビュー

詳細なキャラクターメイクも本作の特徴

 主人公である「覚者」とポーンのキャラクターメイクに関しても、初代から大きく機能強化された部分だ。

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人間タイプと獣人タイプの両性、それぞれ4パターンのキャラクターを選択可能

 過去作との大きな相違点として、本作ではオーソドックスな「人間」タイプのキャラクターのほか、新たに「獣人」タイプのキャラクターが追加されている。

 なお、ストーリー上では人間が統治する王国「ヴェルムント」と獣人の国「バタル」の二国間に渡る物語が繰り広げられるが、どちらの種族を選んでもゲームのスタート地点などは変わらない。

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体形や顔パーツの各種調整に加え、歩き方や姿勢の調整も可能

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歯の欠損など、「そこまでする?」という調整項目も

 キャラクターは複数のベースタイプから原型を選んだり、より詳細にエディット項目を調整することで作成できる。項目は極めて豊富で、髪型や体形、顔といった各種要素のパターン・スライダーに加え、歯の欠損、歩く姿勢や腕・脚の開きといった、あまりほかのタイトルでは見ないような詳細な項目までを変更可能だ。

 発売前からキャラクリを体験・保存できる「キャラクタークリエイター」がリリースされていたことから、実際に試してみたというゲーマーも多いだろう。興味のある人は、購入前にそちらを触ってみてもいいかもしれない。

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ポーンの性格設定は4種類。自分の戦闘スタイルを補完するようなものを選んでおくとバトルで立ち回りやすい

 メインキャラクター作成時にはあわせて戦闘ジョブを選択する(ゲーム内でジョブ変更可能)が、ポーンの作成時はそれに加えてポーンの性格を「献身」「才略」「純真」「奔放」の4パターンから選択する必要がある。これによって、戦闘時に生存を重視する、サポートに徹する、アイテム採集を得意とするなど、それぞれのポーンの行動に個性が生まれてくるわけだ。

 先に述べたようなポーン同士の会話パターンなども変わってくるものの、基本的には自分が取りたい戦闘スタイルを補完するような性格を選んでおくことで、ゲームをスムーズに進めやすくなるだろう。

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初期ジョブは4種類。近接ジョブと遠隔ジョブがそれぞれ2つずつだ

 アクション要素の強いバトルシステムについては従来作の雰囲気を多くの点で引き継いでおり、まさに正統進化といった様相だ。今作は最初に4つのジョブを選択でき、ゲームの進行に応じて追加のジョブが解放されていく。

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装備はジョブ共通のものに加え、いくつかのジョブ専用のものもある。所持重量の制限もあるので、最初は特定ジョブを重点的に育てるのがおすすめ

 初期のジョブには近接攻撃に優れる「ファイター」「シーフ」、遠隔ジョブの「アーチャー」「メイジ」がバランスよく用意されており、自分の取りたい戦闘スタイルにあわせたものを選択すればいい。

 あとから習得できるジョブには「ウォリアー」「ソーサラー」などの特化ジョブ、「マジックアーチャー」「魔剣士」といった複合ジョブに加え、覚者専用の「幻術士」のような特殊ジョブが存在する。

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4つのボタンにセットして使うカスタムスキルは、戦闘に大きな影響を与える。どれを覚えて使うかはしっかり吟味しよう

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マスタースキルを覚えるためには世界のどこかに存在する「ジョブマスター」のもとを訪れる必要がある

 ジョブ変更は一度開放すれば何度でも可能だが、戦闘などで入手できるポイントを使ってスキルやアビリティをアンロックしていくことから、ある程度は育成方針を定めて成長させていく方がいいだろう。世界のどこかに点在する各ジョブの「ジョブマスター」に会えれば、強力な「マスタースキル」を習得可能だ。

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ジョブごとの特性を生かし、強力なスキルで敵の体力を減らしていくのが基本

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敵がよろめいたら引っ張る、押すなどの行動で体勢を崩せる

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しがみついて弱点を攻撃するといった攻撃方法も健在

 戦闘ではポーンとともに、ジョブの特性を生かした攻撃やスキルでモンスターを倒していくことになる。攻撃を重ねて相手の体勢を崩し転倒させる、巨大な敵にしがみついて弱点を狙うといった独特の泥臭さをともなう戦闘システムは健在だが、今作ではさらに、大岩を転がして相手にぶつける、つり橋を壊して崖下に落下させるなど、地形を生かした攻撃が可能となったことで、戦闘時に取れる選択肢が豊富になっている。

 強大なボスモンスターほど体力は多く、攻撃も苛烈なため、その場で取れる戦闘行動をしっかり把握しておくことが勝利への近道になるだろう。自分が後衛ジョブであれば前線で体を張ってくれるファイターをポーンに任せるなど、パーティー全体のジョブバランスも重要だ。

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相手の体力を削りきるためのラッシュは「ドラゴンズドグマ」シリーズの醍醐味

 戦闘開始時はボスの行動を把握するのに精いっぱいだが、徐々にモーションが読めてきて攻撃が通るようになり、最後には戦闘BGMが「死闘の果てに」に切り替わって、転倒した相手に味方全員で猛攻撃をかける……そんな「ドラゴンズドグマ」をプレイしていて最も楽しい瞬間は、本作でもしっかり味わえるので、過去作のプレイヤーは安心してほしい。

「自分だけの冒険」を作る楽しみを存分に味わえる

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オープンワールドゲームらしく、さまざまな探索要素が用意されている本作。ストーリー攻略よりも、じっくりマップを探索してみることに主眼が置かれているようだ

 本作は全体として、「プレイヤーを自由に探索させ、さまざまな発見をさせる」ことに主眼を置いてゲームがデザインされている印象を受ける。そうした発見を助けるようなシステムが多く導入されているのも大きな特徴ではあるのだが、一応、上記のような点は意識してゲームを進めた方がいいかもしれない。

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特定のクエストではヒントが示されるものの、実際どこへ行って何をするかは自分で考えなければならないことがほとんど

 というのも、ゲーム内の要素を何から何まで親切に説明してくれるタイプのタイトルではないので、「このクエストはどう進行したらいいんだろう」「この人が言っているアイテムはどこにあるんだろう」といったゲーム進行上の疑問は、大部分を自分で解決しなければならないからだ。

 多くの場合ヒントは示されるが、必ずしもわかりやすいものばかりではない。本作の賛否が分かれるとしたら、おそらくはこういった部分をどう捉えるかによるだろう。

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物語途中では何らかの手段で獣人の国「バタル」に移動する必要が出てくるが、その方法も1つではないらしい。いろいろ思案を巡らせるのが楽しいプレイヤーなら、本作にはきっとハマれるはず

 ファストトラベルに消費型のアイテムを使う仕様もそうだが、あえて不自由さを残すようなデザインがされているので、ポーンは早めに複数人雇用しておかないと戦闘がやや厳しいとか、服装は最初の街で整えないとしばらくみすぼらしい恰好で動き回ることになるとか、近年のユーザーフレンドリーなゲームなら自動的に何とかしてくれそうなことにも自分で気づかないと苦労させられる。そうした試行錯誤をストレスに感じるプレイヤーにとっては、少し難しいタイトルと言えるかもしれない。

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覚者とドラゴンを巡る冒険の行きつく先はどこなのか。ぜひ、自分だけの冒険を楽しんでみてほしい

 逆にその試行錯誤さえ楽しめるようなら、本作のファンタジー世界にこだわった巧みな雰囲気作り、未踏の地を探索するワクワク感、強敵を協力して打ち倒すバトルシステムといった多くの魅力的な要素――これらを総合して、「自分だけの冒険」を作る楽しみは存分に味わえるはずだ。

 本作を待ち望んでいたシリーズファンはもちろん、雰囲気重視のファンタジー系オープンワールドゲームが遊びたいユーザーや骨太のアクションRPGに飢えているユーザーにも『ドラゴンズドグマ 2』はおすすめしたいタイトルだ。

【ゲーム情報】

タイトル:ドラゴンズドグマ 2
ジャンル:オープンワールドアクション
販売:カプコン
プラットフォーム:PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)
発売日:2024年3月22日
価格:
 通常版:9889円(パッケージ)/8990円(ダウンロード)
 デラックス エディション:9990円(ダウンロード)
 ※パッケージ版はPlayStation 5版のみ発売
CERO:D(17歳以上対象)

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