【実機レビュー】M3搭載でMacBook Airはどれだけ進化したのか?(西田宗千佳)
M3を搭載した「MacBook Air」が3月8日に発売する。アップルはMacBook Airを「世界で一番人気のあるラップトップ」と呼んでいるが、単一機種での出荷量ということなら、確かに間違いなく世界一かと思う。
今回はどんな部分が変化したのか? 実機でのファーストインプレッションをお伝えしたい。
基本的には「プロセッサー変更」のみ
MacBook Airは、2022年6月にデザインの大幅なリニューアルをしている。2020年登場のモデルは「M1」、すなわちAppleシリコンへの移行がメインだったが、2022年6月登場の「M2」搭載モデルは、デザインも含めた新世代への大幅移行だったわけだ。その後、2023年6月に、同じくM2を搭載した「15インチ版」が登場する。
今回もデザインなどは、2022年のリニューアル版をベースにしている。だからデザインやインターフェースなどの変更はなく、プロセッサーだけがM2からM3に変わった……と言っていい。
ということは「性能がどれだけ変わったか」がポイントということだ。
今回のテストでは、筆者の手元にある「M1版MacBook Pro(メモリー16GBモデル、13インチ、2020年秋発売)」と、「M3 Pro版MacBook Pro(メモリー18GBモデル、14インチ、2023年秋発売)」を合わせて比較した。
手元に届いた試用機材は、「M3搭載・メモリー16GBの15インチモデル」だから、メモリー搭載量も同クラス。プロセッサーの種類が主な違い、といってもいい。
ベンチマークは以下の通りだ。M3 Proが速いのは当然だが、M1とM3の差もかなり大きい。
M3世代はGPUと機械学習コアであるNeural Engineの性能アップが顕著だ。だからベンチマークでも、その点での差が目立つ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります