週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ハイエンドヘッドホン・リスニングセッション 2024開催、高級ヘッドホンシステムの新試聴イベント

2024年03月04日 07時00分更新

珍しいセパレート構成のDVAS「Model2」

 DVASとスタジオイクイプメントの共同ブースでは、DVAS「Model2」という珍しいヘッドホンの"パワーアンプ"が展示されていた。ヘッドホンアンプは通常プリアンプに近い性格を持っているが、Model2はパワーアンプなのでボリュームを搭載していない。Model2ではスピーカー用のパワーアンプをヘッドホンのインピーダンスに適合させた設計がなされているという。

ハイエンドヘッドホン・リスニングセッション 2024

DVASのブース

 これはそもそもなぜヘッドホンにはセパレート型のアンプがないのかという所から着想したもので、用途としては今まで家でスピーカー用にセパレートのプリアンプとパワーアンプを所有している人向けに、そのスピーカー用のパワーアンプをそのままModel2に変えることでヘッドホンオーディオが楽しめることだという。

 実際に組み合わされていたDAC内蔵プリアンプのB.audio「B.dpr EX」にはボリュームはあるがヘッドホン端子はない。

ハイエンドヘッドホン・リスニングセッション 2024

DVAS「Model2」とD8000 Pro

 finalのD8000 Proで試聴してみたが、音質はとても透明感があり澄んだ音という印象だった。楽器音の歯切れがとても良く、鮮明なサウンドを聴くことができた。

予想を上回る規模で満足度も高い

 小規模なイベントかと思っていたが、意外に出展が多かったので驚いた。またハイエンド製品と一口に言っても、よく知られたものばかりではなく、思っていた以上にユニークで個性的な製品が出展されていたように思う。

 フジヤエービックの担当者は、まずはテストケースのイベントとしてとらえているが、また機会を見つけて続けたいと語っていた。17年前に開催された初代「ハイエンドヘッドホンショウ」の際には、時計回りに参加者をローテーションさせるなど手探りで進めていたが、ハイエンドヘッドホン・リスニングセッション 2024では、特に運営の問題もなかった。自由で融通の利いた試聴スタイルの提案なども効果的になされていたように思う。今後もまた恒例の試聴イベントとして継続してもらいたいと思う。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事