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内部パーツが見えるスケルトンボディが魅力

コストを抑えたゲーミングノートPCでも十分ゲームが楽しめるか検証してみた「Cyborg 14 A13U」シリーズレビュー

2024年03月13日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 3DCG性能をチェックする「3DMark」は、DirectX 11対応の「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」、DirectX 12対応の「Time Spy」、レイトレーシングの「Port Royal」を実行した。

「3DMark」のスコア

 結果は、Fire StrikeがMSI AI Engineで10861、究極のパフォーマンスで11156というスコア。やはりエントリークラスと言えよう。「Fire Strike Extreme」が5500超え、「Time Spy」が5000前後なので、重めのゴリゴリ3DCGゲームだとちょっと厳しそうだ。

 実際のゲームのベンチマークテストも行なった。まずは、重めの「ファイナルファンタジー XV ベンチマークテスト」。フルHD(1920×1080ドット)のフルスクリーン表示で、それぞれのグラフィックス設定で実行した。

「ファイナルファンタジー XV ベンチマークテスト」のスコア

 結果は、MSI AI Engineだとグラフィックス設定が「軽量品質」「標準品質」で「快適」評価、「高品質」だと「やや快適」評価。究極のパフォーマンスだと「軽量品質」で「とても快適」だった。この結果から、「軽量品質」なら十分楽しめることがわかった。

 もうひとつ、「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」を実行。こちらもフルHD(1920×1080ドット)のフルスクリーン表示で、それぞれのグラフィック設定で実行した。

「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」のスコア

 結果は、MSI AI Engineだとグラフィックス設定が「NORMAL」「HIGH」はスコア最大の100で「快適にプレイできる」評価。「HIGHEST」はやや落ちてスコア86で「問題なくプレイできる」評価だった。究極のパフォーマンスだと「HIGHEST」はスコア93で「快適にプレイできる」評価となったが、総じて「HIGH」設定なら問題なく快適にプレイできそうだ。

グラフィックスの設定次第で快適にプレイできる

 ベンチマークの結果のとおり、意外と重めなゲームでもグラフィックスの設定次第で快適にプレイできるレベルであることがわかった。FPS系のゲームだとフレームレートが重要となるが、144Hz駆動なのでフレームレート重視なグラフィックス設定にすると問題ないはず。画面の滑らかさをチェックする「BLUR BUSTERS Motion Tests」のサイトを表示させてみたが、残像感が少なく滑らかに表示されるので、その点では快適にプレイできるだろう。残像感の少なさはゲームをプレイする上で重要なファクターだ。

「STREET FIGHTER 6」のような格闘ゲームなら、グラフィックスの設定をあまり気にすることなく、コントローラーを接続してプレイを楽しめる。14インチの画面でも十分楽しめるが、24インチクラスの外部ディスプレーと組み合わせれば、よりプレイしやすくなるだろう。

 ゲーム以外でも、このマシンは活用できそうだ。ディスプレーが16:10と縦が少し広いので作業領域が若干広くなる。モバイルマシンで作業する際は少しでも広いほうが作業しやすいので、パワフルなビジネスマシンとして利用できる。

 さらに、クリエイティブな作業にもオススメしたい。動画の編集はもちろん、写真の現像作業もこのマシンなら快適にできる。単なる現像だけならCPU内蔵のGPUでもこなせるレベルになってきたが、「Adobe Lightroom Classic CC」に最近搭載されたAIノイズキャンセリング機能は、CPU内蔵のGPUだとかなり厳しい。このAIノイズキャンセリングは効果が高いので、利用するかしないかで写真の仕上がりが大きく変わってくる。GeForce RTX 3050 Laptop GPUレベルであればかなり早く処理してくれるので、カメラ好きな人は今、専用GPU搭載マシンへ買い替えたいはずだ。

実売価格16万円切りで手に入るコスパのよいゲーミングマシン

 エントリーゲーミングノートPCとして、このCyborg-14-A13UDX-4149JPはベンチマークテストの結果を見ても、軽めなグラフィックス設定にすれば、さまざまなゲームが楽しめそうだ。それでいて、実売価格は15万9800円と低価格で手に入る。PCゲームを始めたいという人にとっては、購入しやすい価格帯であり十分ゲームも楽しめるとあって満足度は高いだろう。もう少しGPU性能がほしい人には、冒頭でも触れたGeForce RTX 40シリーズ Laptop GPU搭載の「Cyborg 14 A13V」シリーズがある。少々値段は上乗せされるが、予算に合えば検討する価値はある。

 また、重さが1.6kgと専用GPU搭載のゲーミングノートPCとしては比較的軽いので、持ち運びもしやすく、仕事やプライベートでモバイルワークをするのにも使える。ゲームも仕事もこれ一台でまかなって、充実したプライベートを過ごしてほしい。

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