第30回
エモいインフィニティミラーも1600万パターンで光る
ド迫力の鳴りにビビりつつスマホ充電!? 本格ワイヤレス対応スピーカー「ED-QR65」はGaN充電器内蔵!
ゲーミングでも実力を発揮! 机上に隠し充電場所もできた
次にSteamでゲームをプレイしてみる。某宇宙探索系RPGを小一時間ほどプレイしてみたが、プレイ中、背後に薄くBGMが流れるなか、足音やアイテムを持ち替えたときのSEもしっかり聞き取れる。と同時に、突然挟み込まれる爆発音などの大音量がマイルドになっている印象を受けた。
ヘッドホンでプレイしているときなど唐突な大音量に耳がビックリすることもあるのだが、ダイナミックレンジコントロールの効果で抑制されていると思われる。
そして手持ちのスマホをBluetoothで接続。初回のペアリングは、右筐体の右側面にある入力モード切り替えボタンを押してペアリングモードに。次にスマホ側から接続するだけで完了。以降は入力モードを切り替えてBluetoothモードにするたびに自動的にスマホと接続された。
動画の再生、ゲームプレイでは目立つ遅延はなし。デスクで作業しているとき、作業の邪魔にならないように音楽だけを聴きたい場合などには、サクッとスマホをBluetooth接続して気軽に音楽を楽しめるだろう。
「ED-QR65」本体正面のライトエフェクトは、スマホで専用アプリ「Edifier Connect」を起動して操作できるのだが、面白いのは有線接続している場合でもアプリ起動中にスマホとBluetoothで通信しているようで、いちいちペアリングしなくても設定を自在に変えられるところ。
エフェクト(LED光の動き)の選択とカラーパレットから色を選択すれば即時に変更が反映されるから、色々試してみながら自分の気分に合わせた設定にできる。
奥行きを表現するインフィニティミラーもまた見ていて飽きないうえ、動画や音楽の再生時にも邪魔には感じなかった。もちろん鬱陶しく感じればオフにできる。なお、Edifier Connectアプリからは音楽やゲーム、動画などに適したプリセットで音質を切り替えることも可能だ。
そんな感じでしばらく「ED-QR65」を机上に置いて試用していたのだが、やはり便利に感じたのは充電機能だ。
主にスマホ用の充電ポートとして利用していたのだが、従来はデスク脇の充電器から長めのケーブルをたぐるようにしていた充電が、短いケーブルを用意すれば机上だけで完結するのは便利。机上に高音質なスピーカーと充電スポットを一挙に両立できるのは大きな利点であると思う。
春の新生活からデスクに置きたい有能過ぎるスピーカー
「ED-QR65」は、机上に配置するブックシェルフ型でありながら、LDAC対応でワイヤレス接続でも音質に妥協しない本格派スピーカーだ。取り回しが良く、性能も十分で、なおかつインテリアに気を遣う人にもうれしい外観に仕上がっている。
有線接続してパソコンの周辺ガジェットとしてそのスペックを存分に堪能するのも良いだろう。有線入力は2系統あるので、ミキサーと接続して自分のデスク環境に落とし込むのも容易だ。
ライトエフェクトについては、ゲームプレイ時などには机上のちょうど良いアクセントになることだろう。ホワイトインテリアでの統一感を狙っているような人なら、淡い電球色あたりを選択するとエモいのでは。
そして内蔵されたGaN充電器のメリットも大きい。ケーブルワークはユーザーの環境ごとに正解が違うので一概には言えないとは思うが、常設されているスピーカーの、普段は隠れている場所に充電可能な端子があるだけで充電の選択肢が増えるのはプラスにしかならないだろう。
「ED-QR65」の価格は、プリンストンの直販サイトで4万9980円(税込)。「新年度を機にスピーカーもデスクに置いてみたい!」「デスクのスピーカーをランクアップさせたい!」という人に、安心してオススメできる1台だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう