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マツダのSUV「CX-60 PHEV」は粗さはあるが外装も内装も上質で使い勝手良し

2024年02月18日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

マツダ車らしくハンドリングは良好

CX-60

運転をするゆみちぃ

 まずはEVモードから。駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は17.8kWh。WLTCモードのEV走行換算距離(外部充電で電気走行可能な距離)は75kmが公称値です。「やっぱりEVは静かでいいなぁ」と笑顔をみせるゆみちぃ部長。ですが、バッテリーが少なかったため、楽しい時間はあっという間になくなってしまいました。ここでNOMALモードにチェンジです。エンジンの動作音は当然聞こえてきます。街乗りでは気になりますが、高速道路ではあまり気にならないでしょう。

 ですが、アクセルを踏んだ瞬間「このクルマ、何か変」と言い始めたゆみちぃ部長。というのも低速時にギクシャクしたような、段付きのようなトルク変動を感じるから。DCT(Dual Clutch Transmission)を搭載する輸入車の中には段付き感覚を覚えることもありますが、日本車では珍しいかも。逆に言えば輸出先では問題にならないというわけで。

CX-60

 重量物であるバッテリーを床面に置き、前後重量配分が50:50に近いこともあってか、ハンドリングは良好。CX-60のディーゼルエンジン搭載版よりもロール量は少ないようで、気持ちのよい走りが体験できます。

 と思っていたのですが、後席に座ったゆみちぃ部長から「もう少し乗り心地がいいほうが好きです」との声が。運転席側では感じることは少なかったのですが、後席だと細かな振動を拾うようです。ちなみにディーゼル版はサスペンションアームの一部にゴムブッシュを使っていますが、PHEVではフルピロ化(サスペンションアームのゴムブッシュ部分を、ピロボールという金属に替えること)されているとのこと。ちなみに、CX-60のディーゼル版はそこまで乗り心地が悪いとは思いませんでした。

CX-60

燃費の様子

CX-60

ガソリンはレギュラー対応

 燃費に関しては、メーター読みでノーマルモードでリッター17km前後。ボディーサイズから考えれば燃費はよい方だといえるでしょう。ちなみにチャージモードに変えると、ざっくりリッター10km程度でした。ガソリンはレギュラーなのでお財布に少し優しそう。

CX-60

 CX-60 PHEVに対して不満を覚える部分もありますが、最初からこのクオリティーを作り上げたマツダに拍手。インテリアの上質さは納得のクオリティーだし、エクステリアもカッコいい。「これからマツダにZOOM-ZOOMですね!」というゆみちぃの言葉に納得した取材陣でした。

寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近は自動車にも興味を抱く。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載で、お気に入りの1台を探す予定。

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