ハンダ吸い取りにチャレンジ!
電解コンデンサーの場合
片手で作業できるようになったとはいえ、ちゃんとハンダを吸い取れていなければ意味がありません。ということで、手元にあった基板を使って、いくつかハンダを吸い取ってみました。
まずは電解コンデンサー。
しっかり加熱してから一気に吸い取りました。ハンダが少し足に付着していますが、およそ期待通りに吸い取れたといっていいでしょう。
どんな吸い取り器でも、洗い流したようにハンダが吸い取れるということはなく、どうしても少しハンダが残ってしまいます。ただし、これはハンダごてで軽く加熱すれば剥がれるくらいの、ほんのちょっと。コンデンサーを引っ張りながらこて先を足にあてれば、簡単に外れてくれるはずです。
ハンダ吸い取りにチャレンジ!
ミニプラグ用ジャックの場合
続いては、さらにハンダが多いミニプラグ用のジャック。
すぐ近くにGNDのパターンが広がっているため、結構吸い取るのが難しい部分で試しましたが、結果は大満足。1回でここまでハンダが吸えるのかと、ちょっと感心してしまいました。
ハンダ吸い取りにチャレンジ!
USB 3.0コネクターの場合
調子に乗って、次は約2mmピッチのUSB 3.0コネクターです。
ピンが細く穴も狭いので、ガッツリ真上から加熱しつつ吸引。穴に対して斜めにならないこともあって、かなりキレイに吸い出せました。
本来なら1.3mmのノズルに交換するべきですが、1.8mmだとどうなるか試したくて、交換せずにチャレンジした結果がこれです。結構いけるもんですね。いや、交換したほうがいいんですけども。
さらにピッチの狭い、約1.27mmのコネクターはどうだろうと試してみたのですが……。このピッチで並んでいると、1.3mmのノズルでも1つのピンだけに当てるというのが難しく、とりあえず諦めました。
もしやるなら先にハンダを盛って、2ピンくらい一気に吸い取るくらいの気持ちでやるのがよさそうです。
ただ、このピッチのコネクターだと、面実装のコネクターを使うことが多そう。足を穴に通すようなコネクターはある意味特殊なので、そこまで気にしなくてもいいでしょう。少なくとも、趣味の電子工作でこういったものを使うことは稀でしょうしね。
手が塞がらず、持ち替えもいらない
電子工作でパーツを交換するといっても、普通は1つか2つ交換する程度。そのくらいなら、無理に加熱機能のあるハンダ吸い取り器を用意する必要はないでしょう。
ただし、古い電子機器のメンテナンスでコンデンサーの交換をするとか、自作キーボードのキースイッチを入れ替えたいとか、一度に数十個のパーツを交換するなら話は別。1つ1つは大したことなくても、数が増えると手間も時間もかかってしまいます。
その点、「はんだトルゾー」が使えれば、片手でハンダを次々吸い取れるのがいいところ。吸引力が強いのでやり直しも少なく、基板へのダメージも最小限に抑えられます。
実際、これがあれば、裏表間違えてハンダ付けしてしまったPro Microのコネクター修正が楽だったろうな……と、昔の失敗を思い出すくらいには便利でした。
なくてもなんとかなるけど、あると楽ができるというのが、「はんだトルゾー」に対する評価。ハンダ吸い取り器はよく使うけど、自動ハンダ吸い取り器には手が出せない……というのであれば、きっと気に入ると思います。
●お気に入りポイント●
・片手で加熱も吸い取りも可能
・分解できて掃除しやすい
・スルーホールが怖くない!
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