2月10日に開幕した“冬のヘッドフォン祭 mini 2024”。エミライブースでは、FiiOやNoble Audioの製品が多数並んだ。
FiiOは豊富なバリエーション、世界初披露の製品も
「FiiO M23」は、ブランドの中核モデル「M11Plus」シリーズの最新世代モデル。DACは「AK4499EX+AK4191EQ」を採用。アンプはTHX特許技術アンプ「AAA-78」。“DESKTOP MODE”を新たに実装。最大1Wの出力。発売は今春を予定している。海外での参考価格は699ドル。
PCM最大384kHz/32bit、DSD256の再生に対応。SoCはQualcomm製で8コアの「Snapdragon 660」。3.5mm、4.4mmのヘッドホン出力を装備、4.4mmのバランスライン出力にも対応。Bluetoothは、SBC、AAC、LDACの送受信に対応。USB 3.0とは別に充電用のUSB Type-C端子を持ち、急速充電(30W)に対応。OSはカスタム仕様のAndroid。
「KA11」は、44.5×9.7×10.5mm/重量約8.5gとコンパクト。本体はアルミニウム・マグネシウム合金製。Cirrus Logic製の「CS43131」を搭載し、PCM最大384kHz/32bit、DSD256の再生に対応。高純度のパラジウムメッキOFCケーブルを採用。小型で安価だが、出力は170mWと高い。UAC2.0/UAC1.0の切り替えができ、低遅延で没入感のゲームプレーも可能。USB Type-C端子を装備しブラックとホワイトの2色展開。海外での参考価格は29.99ドル。
「CP13」はレトロでありながらも新しいデザインコンセプトを持たせた“復刻シリーズ”の第1弾となるアナログカセットプレーヤー。懐かしさだけでなく優れた品質を追求し、現在では希少となったサプライチェーン(部品などの供給網)の開拓や試行錯誤を経て誕生。
直径30.4㎜、厚さ4㎜の超大型純銅製フライホイールをカスタムメイド。これによりジッターの大幅低減、超低レベルを実現したという。また、4.2V電源の高電圧駆動モーターを使用し、一般的な1.8V電源よりも安定性の高いテープ走行が得られたり、テープを読み取る磁気ヘッドの左右チャンネル差を限りなく少なくするため、一般的な生産ラインの40%未満と誤差の少ないヘッドを選別したりしている。加えて、磁気ヘッドカバーは通常よりも厚くし、外部干渉や耐摩耗性を向上、ヘッド構造もバランス回路設計にしており、安定した信号伝送、高いS/N比、低歪みを実現している。 磁気ヘッドから信号増幅まで完全なアナログ回路で構成し、100%ピュアなアナログ音質を再現。
「キング・オブ・オペアンプ」の名器を再現したオペアンプ「JRC5532」をフルアナログ回路処理で採用。オールアルミニウム合金のダブルカラーケース、アナログボリュームポテンショメータなども使用している。バッテリーは13時間持続のリチウム電池を使用。デュアルモード電源設計となっている。海外での参考価格は99.99ドル。
「KA17」はKAシリーズの最上位で、ESS Technologyの「ES9069」をデュアル構成で採用。THX AAA-78ヘッドホンアンプ+USB Type-C外部給電によるデスクトップモードで最大650mWの出力を発揮する。発売は今冬で、海外での参考価格は149.99ドル。
「R9」はR7の機能性やコンセプトを踏襲しつつ、音質の向上や拡張性の強化したモデル。DACはESS9038PROを2基搭載、THX AAA-788+アンプを搭載し、据え置き型の「K9 Pro ESS」以上の大出力となっている。拡張性では、新たにDisplay Port+HDMI端の搭載で外部ディスプレーとの接続が簡単になった。筐体はアルミ合金+鏡面仕上げで、RGBライトバーをあしらった斬新なデザイン。発売は今冬予定で、海外での参考価格は1499ドル。
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