週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

山根博士のグロスマレビュー

美しいボディーに可変色ライト、vivo「V29」はポートレート撮影のためのスマホ!

2024年02月11日 12時00分更新

◆ライトの色を自在に変えられるポートレート撮影のためのカメラ

 カメラ部分のデザインは広角、超広角のレンズの下に同円型のリング型ライトを並べたデザインとしている。このライトは「AURA LIGHT」と呼ばれ、従来比9倍の発光面積を持つという。また、色温度を暖色から白色までリニアに変えることができる。

vivo

2つのレンズとLEDライトを並べた配置

 実際にライトを光らせてみると、白色、暖色でだいぶ色が変わることがわかる。色温度の調整は、カメラアプリ内のライトをタップして出てくるスライドバーを左右に動かすだけで、細かい調整も簡単にできる。近距離の人物の顔写真を撮るときだけではなく、物撮りなどでも活用できそうだ。

vivo

白色(左)と暖色(右)の光の違い

vivo

色温度の調整も簡単。実際に光のあたっている値札部分の色が変わっていることがわかる

 カメラのUIはvivoの中国向け端末が搭載するOriginOS、グローバル向けのFuntouch OSどちらも同等であり、ディスプレーの上から下にスワイプすることでクイック設定画面を開くことができる。倍率表示は0.6倍、1倍、2倍で、写真は最大20倍、動画は最大10倍のデジタルズームが利用できる。カメラのモードは夜間、ポートレート、写真、動画、マイクロムービー、もっと見るの6つだ。

vivo

カメラアプリを起動。上から下へスワイプでクイック設定が表示される。もっと見るにあるその他のモード

 映える写真を撮るためのフィルター類も豊富だ。ポートレート撮影時のボケの設定はボケの度合いだけではなく、ハートや星などボケの形を変化させられる。また、写真のイメージをビンテージ風などに変えるモードも提供する。美顔に関してはかなり細かい加工も可能だ。

vivo

ボケやスタイル、美顔の加工もかなり細かくできる

 それでは、実際に撮影した作例を紹介しよう。

vivo

標準1倍で撮影。ピクセルビニングで1200万画素相当で撮影される

vivo

1倍、高解像度(5000万画素)で撮影。空の青さや木々の葉っぱの質感をより精細に表現できている

vivo

0.6倍で撮影。周囲はゆがむものの全体の色合いは悪くない

vivo

2倍撮影。デジタル望遠だが極端に大きく拡大しない限り十分な画質だ

vivo

逆光下で標準1倍撮影。波の上の光の反射もしっかり写してくれた

vivo

30cm程度に近づいて近距離撮影。マクロは搭載していないがこの程度まで寄れる

vivo

ポートレートでボケ最大。深度測定カメラを搭載しておりきれいにボケる

vivo

夜景モード。シャッター速度が数秒になるため通行人がぶれて撮影されてしまう以外は、夜の光や銅像の質感もよく表している

vivo

サイバーパンクフィルターで夜の風景を撮影。近未来SF的な絵が撮れる

【まとめ】ニッチ向けだが需要の大きいセルフィースマホ

 vivo V29はセルフィーやポートレート撮影をより楽しみたいと考えるユーザー向けの製品であり、ニッチな層をターゲットにしている。とはいえSNSに映える自分の写真をアップしたいという需要は旺盛であり、vivoもVシリーズの新製品を毎年投入しているほどだ。

 ファーウェイも同類の製品「nova」シリーズを展開しており、自撮りスマホはこれからも独特の進化を遂げていくのだろう。いずれは男性向けにフォーカスした製品も出てくる時代がくるかもしれない。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事