第30回
数値が信頼できるメーカー製を選びたい
マルチ測定器は、PC周辺機器としても便利だ! 騒音や風速から照度、温度、湿度まで“1台5役”
2024年02月05日 18時00分更新
本体だけで使える騒音計と
センサー接続で使える温湿度計
5つの機能が使えるといっても、本体だけで使えるのは騒音計機能だけ。他の機能は、付属の外付けのセンサーを接続することで使えるようになります。
ということで、まずは基本となる騒音計機能から。
騒音計としては、電源ボタンを押すだけでスグに利用可能。画面に数値が表示され、デシベル(dB)という単位で騒音を測ってくれます。
一般的に、日常静かだと感じる閑静な住宅地で40dBくらいで、会話の声などは60dBくらい。気になる騒音をイロイロ測ってみるだけでも、結構楽しめます。
多機能測定器ということもあって、専用の騒音計と比べてしまうと、性能面で少し見劣りする部分があります。例えば、測定範囲が35dB〜で低騒音を測れない、周波数補正がA特性のみと、いったものです。
そうはいっても、35dB未満の騒音はほとんど気にならないため、そこまでの測定が必要かどうかはかなり限定的でしょう。また、周波数補正も一般的に使われるのはA特性であり、よほど特殊な用途でなければ、C特性やZ特性を使うことはありません。つまり、一般的な用途であれば、「CHE-MULTI-1」でまず問題なく使えます。
騒音計の操作で使うボタンは、MAX、MIN、HOLD、バックライトの大きく4つ。
MAXとMINのボタンは、その名の通り最大、最小の騒音値を表示してくれるもの。電源オン以降の数値を保持しているので、リセットするにはいったん電源を切り、再度オンにする必要があります。
HOLDボタンも名前の通りの機能で、現在表示している数値を保持するもの。画面の数値を確認できない角度や、奥まった位置で計測したい場合、いったんHOLDボタンを押して数値を保持し、手元に引き出してから数値を確認する、といったことができるわけです。
バックライトボタンを押すと液晶全体が明るく光り、暗い場所でも数値確認が簡単になります。バックライトは30秒ほどで自動でオフになるので、無駄な電池消費を気にしなくていいのもいいところです。
続いて、付属のセンサーを利用する温度・湿度計機能。
センサーは棒状。USBのmini Bと同じ形状のコネクターを本体側面に挿すことで、使えるようになります。
温度と湿度は、騒音計と同時に表示が可能。騒音の上部に表示され、TEMP./%RHボタンを押すたびに、温度と湿度の表示を切り替えられます。
温度の範囲は-40〜70度なので、蒸気など高温になるようなものは測れません。あくまで、日常一般環境内の測定用だということでしょう。
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