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マイクロソフト30年ぶりのキー追加は“生成AI推し”の象徴だ

2024年02月03日 07時00分更新

みらい翻訳、個人向け翻訳サービス「みらい翻訳 Plus」をスタート(1月30日)

 最後に日本のニュース。

 国産翻訳サービスの雄である「みらい翻訳」が、ようやく個人向けサービスに本格参入する。

「みらい翻訳 Plus」画面

無料版と有料版が用意されるが、有料でも月額500円と安価

 特徴は「無料でも有料でも、再学習にユーザーの入力したコンテンツを一切使わない」こと。安心さを差別化要因として、海外大手と対抗しようという考え方だ。

 面白いのは、ニューラル翻訳AI(NMT)と生成AI(Azure OpenAI Service)を組み合わせていること。同社の鳥居大祐CEOは、「現在の学習モデルだとNMTの方が翻訳は正確。パラメータ数もLLMに比べ100分の1から1000分の1であり、負荷の面でも圧倒的に有利」と説明する。その上で、翻訳「する前の文面」作成や、翻訳後の加工などにはLLMを活用する。適材適所で組み合わせる考え方だ。

 

筆者紹介――西田 宗千佳

 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、書籍も多数執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略」(SBクリエイティブ)、「ネットフリックスの時代」(講談社)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)などがある。

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