アップル「Vision Pro」と違い、3D制作などに特化
ソニーは、今回のXRヘッドマウントディスプレーについて、当面は一般向けの販売は想定しておらず、まずは3Dコンテンツクリエイターなどのプロ向けへの販売を予定している。
そのため、第一弾としてシーメンス社とパートナーシップを組み、同社のNX Immersive Designerと統合し、製造業向けに3D空間で、デザインやレビュー、協業の作業を行えるようにするという。
この市場においては、かつてマイクロソフトが「Hololens」を手がけていたが、あまり上手いっている印象はない。実際、Hololensは視野角がかなり狭く、解像度も低く、使い勝手はイマイチだった。用途に関しても、工場などのメンテナンスや研修作業向けが多いという感じであった。
ソニーとしては、片目4Kという圧倒的な高解像度での違いを見せつけるとともに、クリエイター向けというソニーが得意とするユーザーターゲットに絞ることで、ビジネスチャンスを見いだしているようだ。
奇しくも今年のCESが始まる直前にアップルが「Apple Vison Proを2月2日に米国で発売する」とアナウンスした。当然、ソニーのXRヘッドマウントディスプレーもApple Vison Proと競合するような気もするが、こちらもApple Vison Proが「空間コンピューティング」として幅広い用途を狙っているのに対して、ソニーとしては3D制作などのクリエイターに特化する戦略で、棲み分けを図っていくようだ。
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