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ソリューションの一部としてのハイエンドモデル

ソニーのXRヘッドマウントディスプレー、見どころは

2024年01月12日 07時30分更新

文● 貝塚/ASCII

ソニーが開発中のヘッドマウントディスプレー

ソニーが業務用のHMDをCESで発表、見どころは

 ソニーが、米国ラスベガスで開催中のCES 2024で、開発中のヘッドマウントディスプレーを報道関係者向けに公開した。片目あたり4Kの解像度と複数のセンサーを持つ、ハイエンドなモデルだ。

片目あたり4Kの解像度を持つ

 実はこのヘッドマウントディスプレー、単独で販売するものではなく、「没入型空間コンテンツ制作システム」の一部である。CESでは、独シーメンスと協業し、オープンデジタルビジネスプラットフォームSiemens Xceleratorinkのソフトウェア「NX Immersive Designer」を組み込んだかたちで披露されている(今後、主にエンターテインメントや工業デザインの分野で、さまざまなソフトウェアに対応していく予定だという)。

後頭部をダイヤルで締め付けて固定する。ディスプレー部は可動式のフリップ状

 ハード的な特徴は、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発した4KのOLEDを2基(片目1基ずつ)搭載し、工学系にパンケーキレンズを採用して、高精細な画像を比較的軽量な設計で実現している点(試用機は製品版とは異なる可能性があり、私が試用したモデルの重量などは、製品版と同一であるとは限らない)。

 会場で試した限りでは、装着感は文句なしによく、しっかりと固定されつつも、頭部にかかる圧迫感が少ない。映像は片目で4Kなだけあって極めて高精細だ。色域はDCI-P3基準で最大96%カバーしており、画像の再現性も高い。

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