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PCIe 4.0対応SSDでは理論上最速クラス!Crucial T500をPC自作環境でテスト

2024年01月30日 11時00分更新

文● 藤田 忠 編集●ジサトラハッチ
提供: マイクロンジャパン

T500

 CrucialのPCI Express 4.0 NVMe SSD「Crucial P5 Plus SSD」の発売から約2年、PCIe 4.0 NVMe SSDの最終解として、満を持して2023年末に「Crucial T500 Gen4 NVMe SSD」シリーズが発売となった。

 自社コントローラーだった 「Crucial P5 Plus SSD」 に対し、 今回の「Crucial T500 Gen4 NVMe SSD」 では既存のコントローラーにカスタマイズしたファームウェアを搭載し、独自のチューニングを施す形が取られているなど、さまざまな変更点が見られる。

 すでにPlayStation 5(PS5)の増設ストレージにオススメできるヒートシンク搭載モデルを紹介済みだが、今回はPCストレージとしてのパフォーマンスを試してみたので、紹介していこう。

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パッケージは、「Crucial T700 PCIe Gen5 NVMe M.2 SSD」などと同じデザインを採用している

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Crucialの最新PCIe 4.0 NVMe SSDとなる「Crucial T500 Gen4 NVMe SSD」

 「Crucial T500 Gen4 NVMe SSD」(以下:Crucial T500)は、シーケンシャルアクセスの公称スペックがリード最大7400MB/秒、ライト最大7000MB/秒を誇っている。既存モデルのCrucial P5 Plusはシーケンシャルリード最大6600MB/秒、同ライト最大5000MB/秒に留まっていたので、Crucial T500はPCIe 4.0の帯域を最大限に活かしたCrucial PCIe 4.0 NVMe SSDのファイナルアンサーと言える。

 容量のラインアップは500GB、1TB、2TB、4TBの4モデルで、今回試すヒートシンクなしモデルと、前述したヒートシンクありの「Crucial T500 Gen4 NVMe M.2 SSD with heatsink」をラインアップする。保証期間は5年間となっている。

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今主流となっている容量2TBモデル「CT2000T500SSD8JP」を使って、その実力を試した。実売価格は2万7000円前後だ

Micron 232層3D TLC NANDとPHISONコントローラーを搭載

 Crucial T500はNANDチップに、PCIe5.0 NVMe SSDのCrucial T700と同じ、Micron 232層3D TLC NANDを搭載。コントローラーはDRAMキャッシュ対応のPHISON PS5025-E25で、2TBモデルにはDRAMキャッシュとして2048MB LPDDR4が搭載されていた。

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基板表面には、シールが貼られ、NANDチップなどは確認できない

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型番や、シリアルNoなどが記載された製品シールは、裏面に貼られている

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M.2端子側に、PHISON製クアッドコアコントローラーのPS5025-E25を実装する

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DRAMキャッシュ。刻印はD8CSDで、検索するとMicron LPDDR4 2GBの「MT53E512M32D1ZW-046 IT」がヒットする

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NANDチップの刻印はNY256で、232層3D TLC NAND(B58R)の「MT29F8T08EULCHD5-QB:C」を2枚実装する

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