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秒100枚の画像生成ができるという「Stream Diffusion」を動かそうとしたらたいへんだったお話

2024年01月03日 10時00分更新

screen

 最後は、スクリーンキャプチャしたものをリアルタイムでimg2img(画像→画像)する「Screen」というデモ。このプログラムのみWindowsでしか動作しないようだ。

pip install -r screen/requirements.txt

 まずは上記コマンドを実行し、依存関係をインストール。

python screen/main.py

 次に上記スクリプトを実行。半透明のウィンドウが出現するので、それをキャプチャしたい位置に合わせてエンターキーを押し、キャプチャ範囲を決定する。

 ここではピクシブが提供する3Dキャラクター作成アプリ「VRoid Studio(画面右側)」をスクリーンキャプチャー。左側のウィンドウに高速生成されたimg2img画像が表示されている。

まとめ:リアルタイム時代のはじまり

 以上、今回はいよいよ画像生成の高速化が極まりリアルタイム時代がはじまった感がある。当然これからは生成動画の技術も次々にでてくることになるだろう。

 StreamDiffusionはオープンソースで公開されているため、これを書いている間にも、StreamDiffusionをベースにしたツールやデモが次々に公開されている。残念ながら自分はプログラム初心者なのでプログラム面での貢献は難しいが、今後も気になる生成AI技術はどんどん紹介していくつもりだ。

田口和裕(たぐちかずひろ)

 1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
 新刊:7月19日発売「ChatGPT快速仕事術」、好評発売中:https://amzn.to/3r6ASOv

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