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iPhone 15 Proでも快適動作!Crucialの外付けSSD「X9」の実力をチェック

2024年01月11日 11時00分更新

ファイルコピーで実パフォーマンスをチェック

 「X9」の基本のパフォーマンスにつづいては、実際にPC→「X9 4TB」(書き込み速度)、「X9 4TB」→PC(読み込み速度)へのコピーを実行して、実転送速度と処理に要した時間をチェックした。コピーに使ったのは、41.1GB 1ファイルの動画データ、13GB 1ファイルの圧縮データ、13.3GB 537ファイルのRAWデータ(1ファイル30MB程度)の3つのパターンでテストした。

X9

コピーテストの結果

 まずは「X9 Pro」のテストの際にも使用した41.1GB 1ファイルの動画データのコピー時間をみると、X9 4TBへのコピー時は60.62秒で、転送速度は約700MB/秒。PCへのコピー時は55.07秒で、転送速度速は765MB/秒となっていた。「X9 Pro」を使った計測では、読み込み時の転送速度は約935MB/秒だったので、一歩及ばない感じだ。

 13GB 1ファイルの圧縮データのコピーも、転送速度は630~700MB/秒と安定していたが、13.3GB 537ファイルのコピーでは、クセがあるようだ。PCへコピーする読み込み時の転送速度は約750MB/秒と問題ないが、書き込みとなるX9 4TBへのコピー時の転送速度は200MB/秒台まで落ち込んでしまった。20ファイル程度でも同じだったので、細かなファイルの書き込みは苦手なようだ。なお、ファイル数は異なるが、愛用している「X9 Pro 1TB」では、400MB/秒台の転送速度だった。

iPhone 15 Proで使ってみた

X9

 せっかくの4TBモデルなので、試しにiPhone 15 Proに接続して、「BlackmagicCamera」のクリップ保存先に使えるか試してみた。消費電力的に大丈夫かな~と心配したが、サクッと認識。クリップの保存先に設定でき、Apple ProRes 422HQで合計約2分40秒、約31GB分を録画したが特に問題はなかった。

X9
X9

「X9 4TB」を問題なく認識。「BlackmagicCamera」のクリップ保存先として設定できた。

X9

録画も問題なく行えた

コストを重視した際の選択肢のひとつに

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 IP55規格準拠の防水、防塵、防砂耐性や暗号化など、さまざまなシーンでの使用に備えている「X9 Pro」とは異なり、使用シーンを絞ってコストを抑えた「X9」シリーズ。読み込み1040MB/秒台、書き込み990MB/秒台となった最大転送速度に、おおむね700MB/秒前後となったファイルコピー速度と、USB 3.2 Gen2対応ポータブルSSDとしては及第点。

 また、価格は4TBで同じ公称速度の競合製品が4万円台後半のものがあるなか、4万1780円と最安クラス。USB3.2 Gen 2ポータブルSSDの購入を考えている人は、購入候補のなかに入れて良いだろう。

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