思わずヒヤッ、そのあとホッとした体験教えて!
ASCII.jpのYouTubeチャンネル特番からスピンアウトした「思わずヒヤッと/ホッとした、ネットにまつわる怖い話」を紹介する連載第32回。
今回は「サポート詐欺に遭遇してヒヤッとした体験」というお話です。
サポート詐欺に遭遇! ヒヤリとともにイラリを感じた
最近どのSNSでも詐欺広告を大量に見かけます。誤ってタップしたら、ブラウザいっぱいに複数の画面が立ち並び、大音量のビープ音と「あなたの端末からウイルスを検知しました……」的な音声が。
一瞬ヒヤリとしましたが、「これは詐欺だ!」と冷静さを取り戻し、すぐさま画面を閉じようとしました。しかし[Ctrl]+[w]キーでタブを閉じられなかったので仕方なく[Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーでタスクマネージャーを呼び出してブラウザを終了、ようやく画面が消えました。本当に不快な経験でした。
今回のヒヤリ案件は、昨今被害の声が数多く挙がっている、いわゆる「サポート詐欺」です。
X(旧Twitter)をはじめとするSNSを利用していると折々に広告が表示されるものです。もちろん多くは普通に特定の製品やサービスを宣伝する目的で表示されるのですが、それらに紛れるように「詐欺広告」が潜んでいます。
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詐欺広告は、ユーザーの関心を集めるような画像やテキストでクリック、タップを促します。その内容は、製品やサービスを宣伝するというよりも「なぜ地震が?」「ごはんを食べられない理由は?」といった、ちょっと意味がわからない広告であることが多いようです。ただ、その妙な広告に興味を持ってしまったら詐欺師の思うつぼです。
この詐欺広告、閉じられないぞ!?
詐欺広告をクリックすると、ページが遷移してWebブラウザが全画面表示になると同時に、カーソルを動かせない状態になってしまいます。そして画面には「ウイルスに感染しています」といった警告(もちろん虚偽です)が表示され、特定の電話番号に連絡してサポートを受けることをおすすめするような文言が表示されます。
場合によっては激しいビープ音が鳴り響いたり、「ここにすぐに連絡してください」というような音声が再生されたりすることもあります。とにかくユーザーの危機感を煽る演出が再生されます。
焦ったユーザーが画面に表示されている番号に電話をかけると、ニセのサポート担当者が登場し、遠隔操作ができるアプリをインストールさせたり、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとしてきたりします。
これが「サポート詐欺」という名前の由来です。ですので本来、投稿者さんのように完全無視を決め込むのが正解です。ただ、この鬱陶しい画面を閉じるのに一苦労するのです。
ニセの警告画面を閉じようとしても、マウス操作ができないのでブラウザのタブを閉じることが難しく、また運良くマウス操作が可能になった場合でも「閉じる」をクリックしても次々とメッセージが表示されて収集がつかなくなってしまうこともあります。かつてよく見かけた「ブラクラ(ブラウザクラッシャー)」のような挙動ですね。
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