週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Telegram(テレグラム)ってなに? 闇バイト御用達の理由は?

2023年12月24日 18時00分更新

他者に覗き見されづらいメッセージアプリだが、その特徴を悪用する人が後を絶たない

闇バイトのニュースでよく聞くアプリ名

Q:「Telegram(テレグラム)」ってなに?

A:いわゆる「インスタントメッセンジャー」サービス。最大の特徴は、メッセージの秘匿性が高いこと。

 ユーザー同士が文字および音声、動画でメッセージをやり取りしてコミュニケーションを図れる。ファイルの送受信も可能。スタンプやアンケート機能なども備え、一般的なインスタントメッセンジャーと同等の機能を有する。

 スマホ版アプリが提供されているほか、WindowsやMac、Linux版などPCでも利用でき、月間アクティブユーザーは全世界で7億人を超えるとされている。

 独自の暗号化技術を採用しており、複数ユーザーのチャットにおいてはサーバーに保存されたメッセージはそのメンバー以外には復号化できず、第三者がチャットをのぞくようなことも不可能。

 また、プライベートモードでチャットを利用すると、エンドツーエンドの暗号化によってメッセージを復号化できるのはチャットをしている2人のみとなり、サーバーにデータ保存されることもない。このとき、サービスを運営しているTelegram社もそのデータの内容を知ることはできないという。

 さらにプライベートモードでやり取りされたメッセージデータは、ユーザーの既読後、設定された時間で自動的に消去され、ユーザーの端末にもデータは残らない。こういった仕様のため、最近社会問題となっている特殊詐欺(闇バイト)で連絡手段に使われることが多い。

 また、ランサムウェアの被害に遭った際、身代金のやり取りにTelegramが利用されるケースも増えている。知り合いでもない限り、見知らぬ相手とTelegramで連絡を取り合うことには慎重になるべきだろう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事