週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

13世代のU/P/Hに加えRyzen 70シリーズも比較してみました

速報!!インテルの新世代CPU「Core Ultra」の速度をAcer「新Swift Go」でベンチ計ってみた

2023年12月17日 10時00分更新

 日本エイサーは15日、インテルの新世代モバイルプロセッサー「Core Ultra」を搭載した14型ノートPC「Swift Go」の新モデル(SFG14-72-F73Y/FE)を発売した。

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

 ビックカメラですでに購入可能となっており、本稿執筆時点の12月16日では、都内なら12月18日にお届け可能となっている。

 日本エイサーから試用機を借用できたので、とにかく知りたい「Core Ultra」の速度を計測してみた。

第13世代Core のU/P/Hに加えRyzen 70シリーズとも比較
R23のマルチは14000超え、内蔵GPUは2倍速になっていた!

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

 新Swift Goが搭載するCPUは「Intel Core Ultra 7 155H」でHのモデル名から示すとおり、15日に発表となったCore Ultraでは上位に位置する。

 主なスペックは
CPU:16コア22スレッド
Pコア×6、Eコア×8、LPEコア×2
Pコア最高4.8GHz、Eコア最高3.8GHz
GPU:Intel Arc、Xeコア×8
PBP(Processer Base Power):28W
MTP(Maximum Turbo Power):64/115W
である。

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

 現時点では7ではこの上に165Hがあり、コア数は同じで最高クロック数が上になる。さらに2024年の第1四半期には「Core Ultra 9 185H」が最上位で登場し、コア構成は同じだがPBPが45Wとなる。今回のUltra 7 155Hは、モバイルノート用としては現状ほぼ最上位スペックだ。

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

インテルが今回発表したCore Ultraの一覧

「Core i7-1355U」「Core i7-1360P」「Core i5-13500H」の3兄弟に
「AMD Ryzen 7 7840U」「Core i7-13700H」+GPU「Intel Arc A570M」とも比べてみました!

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

HWiNFOによるシステム情報。右のCPU情報ではLPEコアの状態も表示される

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

WindowsのタスクマネージャーではNPUの状態も表示される

 Swift GoにはF12の右に「エイサーキー」があり、これを押すと「Acer Sense」が起動して、動作モードを、サイレント、通常、パフォーマンスを切り替えられる(Fn+Fでも可能)。以下はパフォーマンスモードで計測している。

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

「Acer Sense」はいつでも呼び出せて便利だ

 比較対象は以下のとおり。
〇「ASUS Zenbook S 13 OLED」
13世代Uコア「Core i7-1355U」
(10コア[2P+8E]12スレッド、最高5.00GHz、15W~55W)

〇LIFEBOOK UH90/H1
13世代Pコア「Core i7-1360P」
(12コア[4P+8E]16スレッド、最高5.00GHz、28W~64W)

〇先代「Swift Go」(SFG14-71-H56Y/S)
13世代Hコア「Core i5-13500H」
(12コア[4P+8E]16スレッド、最高4.70GHz、45W~95W)

〇「Swift Edge 16」(SFE16 43)
「AMD Ryzen 7 7840U」
(8コア16スレッド、最高5.1GHz、28W~30W)

〇LAVIE NEXTREME Infinity
13世代コア「Core i7-13700H」
(14コア[6P+8E]20スレッド、最高5.00GHz、45W~115W)
+GPU「Intel Arc A570M」

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

ベンチマークテスト結果(クリックすると拡大できます)

 まず、CINEBENCH R23のマルチコアではCore Ultra 7 155Hは14150と出た。

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

 NEXTREMEは16型フルサイズノートで、Core i7-13700Hはフル回転しているだけに新Swift Goより速いが、ほかはすべて追い抜いた。先代とも言えるCore i7-1360PのLIFEBOOKが79%、つまりCore Ultra 7は126%に高速化している。i5-13500HやRyzen 7 7840Uを超えているのもさすが次世代Core Ultraだ。

 3DMarkでも、dGPUを搭載したNEXTREME以外ではすべて凌駕した。i7-1355U、i7-1360P、i5-13500Hはいずれも「Iris Xe Graphics」内蔵で、Core Ultraが搭載する新しい内蔵GPU「Intel Arc Graphics」はいずれよりも2倍近い速度を出している。

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト
「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト
「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト
「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト

 Ryzen 7 7840Uが内蔵するRadeon 780Mは、Core Ultraの64~83%の速度で、こちらも「Intel Arc Graphics」のほうが速いようだ。

 NEXTREMEはインテルのdGPU「Arc A570M」搭載である。インテルはCore Ultraの内蔵GPU「Intel Arc Graphics」の実力として「Intel Arc A350M」を超えると説明しているが、A570Mまでは速くはないようだ。

 1日でベンチマークテストを行ったので今回はここまでだが、「Core Ultra」搭載のモバイルノートは、速度としては完全に安心して購入できる。

 さらに、Core Ultraの特徴である、SoCに内蔵のLPEコアによる省エネ性能がきになるところだが、バッテリーベンチマークは次回お送りしたい。

 すでに、Core Ultra搭載ノートは各社から発表・発売されており、年明けのCES2024でも大量に発表され、今後第13世代Core機を置き換わっていく。ASCII.jpでは今後も発表機種をテストしていきますので、お楽しみに!

「Core Ultra」速攻ベンチマークテスト
 
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事