インテルは12月14日(現地時間)、ニューヨークで開催されたイベント「AI Everywhere」に合わせて、Meteor Lakeこと「インテル Core Ultraモバイル・プロセッサー」(以下、Core Ultra)のSKUを発表。
また同時に、Emerald Rapidsこと「第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」(以下、第5世代Xeon SP)のラインアップも発表している。
Core Ultraにおいて、今回発表されたSKUは計11種類。うち3SKUは、2024年のQ1にローンチされる見込みとなっている。今年6月に発表されたリブランディングの通り、製品名は“Core Ultra 9/7/5”というティアーに、3桁の数字、最後にアルファベットの並びとなる。SKUは以下の通り。
■PBP28WのHシリーズ
型番 | Core Ultra 7 165H | Core Ultra 7 155H | Core Ultra 5 135H | Core Ultra 5 125H |
---|---|---|---|---|
コア数(Pコア+Eコア+LP Eコア) | 6+8+2 | 6+8+2 | 4+8+2 | 4+8+2 |
スレッド数 | 22 | 22 | 18 | 18 |
インテル スマート・キャッシュ(LLC) | 24MB | 24MB | 18MB | 18MB |
Pコア 最大クロック |
5.0GHz | 4.8GHz | 4.6GHz | 4.5GHz |
Eコア 最大クロック |
3.8GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | 3.6GHz |
内蔵 グラフィックス |
Intel Arc GPU | Intel Arc GPU | Intel Arc GPU | Intel Arc GPU |
GPU最大クロック | 2.3GHz | 2.25GHz | 2.2GHz | 2.2GHz |
Xeコア数 | 8 | 8 | 7 | 7 |
ニューラルプロセッサー | Intel AI Boost | Intel AI Boost | Intel AI Boost | Intel AI Boost |
ニューラルコンピュートエンジン | 2x Gen3 | 2x Gen3 | 2x Gen3 | 2x Gen3 |
最大メモリースピード | DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
最大メモリー容量 | 64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
PBP | 28W | 28W | 28W | 28W |
MTP | 64.115W | 64.115W | 64.115W | 64.115W |
■PBP15WのUシリーズ
Uシリーズ型番 | Core Ultra 7 165U | Core Ultra 7 155U | Core Ultra 5 135U | Core Ultra 5 125U |
---|---|---|---|---|
コア数(Pコア+Eコア+LP Eコア) | 2+8+2 | 2+8+2 | 2+8+2 | 2+8+2 |
スレッド数 | 14 | 14 | 14 | 14 |
インテル スマート・キャッシュ(LLC) | 12MB | 12MB | 12MB | 12MB |
Pコア 最大クロック |
4.9GHz | 4.8GHz | 4.4GHz | 4.3GHz |
Eコア 最大クロック |
3.8GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | 3.6GHz |
内蔵 グラフィックス |
Intel Graphics | Intel Graphics | Intel Graphics | Intel Graphics |
GPU最大クロック | 2GHz | 1.95GHz | 1.9GHz | 1.85GHz |
Xeコア数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
ニューラルプロセッサー | Intel AI Boost | Intel AI Boost | Intel AI Boost | Intel AI Boost |
ニューラルコンピュートエンジン | 2x Gen3 | 2x Gen3 | 2x Gen3 | 2x Gen3 |
最大メモリースピード | DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
最大メモリー容量 | 64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
PBP | 15W | 15W | 15W | 15W |
MTP | 57W | 57W | 57W | 57W |
■2024年 Q1ローンチ予定
型番 | Core Ultra 9 185H | Core Ultra 7 164U | Core Ultra 5 134U |
---|---|---|---|
コア数(Pコア+Eコア+LP Eコア) | 6+8+2 | 2+8+2 | 2+8+2 |
スレッド数 | 22 | 14 | 14 |
インテル スマート・キャッシュ(LLC) | 24MB | 12MB | 12MB |
Pコア 最大クロック |
5.1GHz | 4.8GHz | 4.4GHz |
Eコア 最大クロック |
3.8GHz | 3.8GHz | 3.6GHz |
内蔵 グラフィックス |
Intel Arc GPU | Intel Graphics | Intel Graphics |
GPU最大クロック | 2.35GHz | 1.8GHz | 1.75GHz |
Xeコア数 | 8 | 4 | 4 |
ニューラルプロセッサー | Intel AI Boost | Intel AI Boost | Intel AI Boost |
ニューラルコンピュートエンジン | 2x Gen3 | 2x Gen3 | 2x Gen3 |
最大メモリースピード | DDR5-5600 LPDDR5/x-7467 |
LPDDR5/x-6400 | LPDDR5/x-6400 |
最大メモリー容量 | 64GB(LP5) 96GB(DDR5) |
64GB(LP5) | 64GB(LP5) |
PBP | 45W | 9W | 9W |
MTP | 115W | 30W | 30W |
Meteor Lakeはすでに報じられている通り、役割の異なる複数のダイからなるタイル・アーキテクチャーを用いていることが特徴。同社では、クライアントSoCにおける過去40年間で最大の転換としている。
「コンピューティング・タイル」というタイルでは、最新の「Intel 4」プロセスを採用。また、PコアやEコアのほかに、「SoCタイル」内により省電力なEコア(LP Eコア)を搭載し、それぞれのコアへ処理を割り振るスケジューリングも変えたことで、消費電力を抑えられるように設計されている。
さらに、AI専用の省電力エンジン(NPU)である「Intel AI Boost」を新たに搭載したことも特徴的だ。今回のイベント名、AI Everywhereからもわかる通り、同社ではAI分野に注力しており、Core Ultra搭載のノートPCを“AI PC”として推している。
その他、新たな内蔵GPU「Intel Arc GPU」も大きな進化ポイントとなる。 同社のdGPU「インテル Arc Aシリーズ」で採用する「Xe-HPG」をベースにした「Xe-LPG」という新アーキテクチャーを用い、前世代のものから最大2倍ほどパフォーマンスアップしているとのこと。
なお、Core Ultra搭載するAI PCは、Acer、ASUS、Dell、Dynabook、ギガバイト、Google Chromebook、HP、Lenovo、LG、Microsoft Surface、MSI、サムスンをはじめとするパートナー各社が提供する230機種以上に搭載される予定とのこと。
第5世代Xeon SPもAI向け設計
同日発表された第5世代Xeon SPも、AI向けに設計されているといい、コアにAIアクセラレーターを搭載する。CPUあたり最大64コアを搭載し、メモリーは最大5600MT/sをサポート。ソケット間帯域幅を拡大し、最大20GT/sの転送速度を実現している。
前世代の「第4世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」とハードウェアの互換性を持ちながら、一般的なコンピュート性能で平均21%の性能向上、ワットあたりの平均性能を36%向上しているとのこと。
なお、Eコアベースで最大288コアを備える「Sierra Forest」が2024年前半の提供開始を予定。Pコアをベースにした「Granite Rapids」もそれに続いて提供される予定となっている。
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