クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、唯一無二のミニバンと呼ばれている三菱自動車「デリカ D:5」についてレポートします。
国産車で唯一のディーゼルミニバンで、他メーカーから販売されている同ジャンルのモデルと比べると、少し毛色が違っているのが魅力です。そんなデリカ D:5に2週間試乗したので、良かった点&悪かった点をお伝えします。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
デリカ D:5はこんな車!
デリカ D:5は、オフロードも走れるオールラウンダーミニバンです。パワフルなパワートレインを搭載しているため、力強いながらも静かで滑らかな走りができるなど、ミニバンの良さにオフロードの三菱ならではの魅力がギュッと詰まった車となっています。ちなみに、矢田部は実際にオフロードでリフトアップしたデリカが、ゴツゴツした岩場を登って行ったのを見たことがあります。あの走りを見ていると、ミニバンを買うならデリカ D:5が良い! という人がいるのもうなずけました。
三菱自動車「デリカ D:5」の主なスペック | |
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サイズ | 全長4800×全幅1795×全高1875mm |
ホイールベース | 2850mm |
車重 | 1930~1980kg |
エンジン | 2267cc 水冷直列4気筒 |
最高出力 | 145PS(107kW)/3500rpm |
最大トルク | 380N・m(38.7kgf・m)/2000rpm |
価格 | 415万6900円~462万2200円 |
それでは、細かくチェックしていきましょう!
デリカ D:5の魅力 その1
ダイナミックなデザイン
フルモデルチェンジ後に最も変わったのは、グリルの部分です。以前のデリカは控えめだったのに対し、新型はアーバンな要素が入った派手な雰囲気になりました。
ヘッドライトがキュッと切れ長になったということもあり、今までのデリカ好きの人からすると、まったく違った印象を受けるかと思われます。
家族の車として使われることを意識した通常のミニバンは、乗り込みやすさを重視して最低地上高は高くありません。ですが、デリカは185mm! ぼこぼこした道を進む際に、下周りを擦ってしまわないようにあえて上げているのです。サイドから見ると、それが如実に分かります。
旧型デリカのデザインでいくと合わなかったであろうテールゲートスポイラーは、新しいデザインにはしっくりきています。
ビッグマイナーチェンジにより見た目は大きく変わりましたが、サイドの最低地上高を見ると、ミニバンの中でもアウトドア向けというキーコンセプトは変わっておらず、やっぱりデリカはデリカだなと個人的に感じました。
グローブボックスが木目調、センターコンソール部分はゴージャスで、いわゆる泥臭いデリカっぽさがまったくありません。同じく、ドライブモードのアナログダイヤルもキラキラしたラグジュアリーな感じです。
デリカ D:5の魅力 その2
やっぱり便利なスライドドア
最近のスライドドアの付いた車の傾向として、開いている途中で再度ハンドルを引くと、ドアが止まります。ですが、デリカは止まらずにそのまま閉まります。逆も然りで、これが不便と思う人はいるかもしれません。
ドアを開けると、サイドステップが自動で出てきます。最低地上高が高いとお伝えしましたが、乗りにくいという声が多々あったため、このサイドステップは標準装備になったそうです(ベースグレードはなし)。
運転席横には、遠隔で後席スライドドアを操作できるボタンが付いているほか、スマートキーのサイドにある鍵のマークを押すと開き、長押しすると閉まるという機能も付いています。
デリカ D:5の魅力 その3
ミニバンなので広々な居住性
デリカ D:5のシートの両端には、バケットシートのような体を支えてくれる出っ張りがあるので、カーブの際に体が左右に揺れません。
足元は広々で、シートの座面を一番下げた状態で、ヘッドクリアランスは拳5.2個分くらい。座面を一番上まで上げると、拳4個分くらいのスペースがあります。ちなみに、矢田部は158cmです。
前席を一番後ろまでスライドして、後席も一番後ろまでスライドした状態だと、膝からシートまでの距離が拳3個分。前席を一番前までスライドした状態だと、膝からシートまでの距離は拳6.5個分くらいあります。3列目に誰も乗らない場合は、2列目を1番後ろまで下げられるので、その場合は足元が狭いといった不満は出なさそうです。2列目のヘッドクリアランスは拳4個分なので、狭さを感じずに乗ることができると思います。
2列目を一番後ろにスライドして、3列目を一番前にした状態だと足元のスペースはありません。2列目を一番前にスライドして3列目を一番後にスライドすると、かなりのスペースが! 3列目のスライド幅がここまであるミニバンはなかったので、3列目に人を乗せる機会が多い人は、このデリカをオススメします。3列目のヘッドクリアランスは、拳2個分でした。
窓も小さくなく開放感があるので、3列目の居住性に関してはミニバンの中で1番です。
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