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AV1や最新レンダリング技術の利点について解説!ASRock ファンミーティング第2部レポ

2023年12月05日 09時30分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

最新のレンダリング技術について解説

 太田氏は、次にレンダリング技術について言及。3D描画は従来のRasterizationと、Ray Tracingとあるが、Ray Tracingは処理が重くリアルタイムの表示に向かなかったという。そこで、同社はその2つの方式の良いとこ取りをしたHybrid Renderingを行なえるようにしている。

 明るい窓の光りや電光掲示板の光りといった一部はRay Tracingでレンダリングし、それ以外はRasterizationで表現するといったハイブリッドな処理を行なうことで、映像美と軽さを実現していると解説した。

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各3D方式の説明。Intel Arcではハイブリッドな方式を採用している

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Ray Tracingを有効にすると、電光掲示板の光りが、よりリアルに表現される。太田氏曰く、人間は色よりも光の違いに敏感なため、各社この光の表現に力を入れているとしている

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3Dオブジェクトをいくつかのボックスで分け、光線がオブジェクトに衝突したら、他のボックスは無視して良いと言う判定を繰り返し、効率良い演算を見つけていくというのがBVHの役割であると解説した

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ボックスに辿る光線の軌跡は千差万別であるため、それをまとめて処理し、効率化させるためにThread Sorting Unit(TSU)を搭載する

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また、競合のDLSSなどと同じく、深層学習ベースのXe Super Samplingによる超解像度処理も行なえるとアピール

 加えて、太田氏はMediumに公開したOpenVINOツールキットを利用した画像生成AIのデモについても触れ、Intel Arcが画像生成AIでも活躍することをアピールした。

 さらに、太田氏はこれまでのIntel Arcのロードマップを見せながら、今後も製品を発売していくので、一度使ってみて欲しいと語った。

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直近のIntel Arcのロードマップ。インテルは既にAlchemistの後にBattlemageを計画していると発表している

 インテルはdGPUのアップデートを継続的に行ない、CPUを作るメーカーとして、それがiGPUにも活かされていくと語る太田氏。もうすぐ投入予定と噂されるMeteor Lake(メテオレイク)にも、その技術は活かされるので期待して欲しいと締めくくった。

 原口氏が太田氏に、ではIntel Arcの各モデルが、どういったユーザー向けなのかと尋ねたところ、A310はAV1のエンコードには対応するため、動画の編集などに使う、またはそういった編集を専門に行なうサブマシンに。A580は画像生成AIなども視野に入れている人に、A700番台のモデルは、それらの作業以外にPCゲームも遊ぶなど、幅広い活用法を考えていながらコスパ重視でビデオカードを探している人にオススメと答えた。

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ASRockが販売するIntel Acrのラインアップ

 会場には最新のZ790マザーボードや、Intel Arc製品が展示されていた。

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