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22年は使える最新マザーTRX50 WSも展示!最新AMD CPUの解説も必見だったASRock ファンミーティング第1部レポ

2023年12月05日 09時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

ゲームキングであり続けるRyzen 7000X3Dシリーズ

 次にRyzen 7000シリーズよりもフレームレートを求めた人向けの、3D V-Cacheに対応したRyzen 7000X3Dを紹介。本シリーズは現状最強のゲーム向けのCPU。前世代のRyzen 5000X3Dでは3D V-Cacheの積層が1枚だったところ2枚に変更し、L3キャッシュをさらに強化。それにより、Zen 4アーキテクチャーの性能を十二分に引き出していると、佐藤氏は語った。

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各モデルのゲームの性能比較。X3Dモデルは高いゲーム性能が実現できるとアピール

最上位が96コア/192スレッドの
Ryzen Threadripper PRO 7000WX/7000シリーズも解説

 セッションの最後は、先日発表されたばかりのハイエンドデスクトップ向けCPU、Ryzen Threadripper PRO 7000WX/7000シリーズを紹介。96コア/192スレッドで最上位のRyzen Threadripper PRO 7995WXは、価格が約186万円と高価だったが、販売初日から売れているとショップから聞き「さすがにビックリしました」と佐藤氏。

 対応マザーボードが待たれるなか、マザーボードがないにも関わらず、なんとなくTSUKUMOのオンラインショップを覗いたら売り切れていた、というエピソードを語った。

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Ryzen Threadripperはさまざまな分野で活躍すると解説

 Ryzen Threadripperは、いろんな分野で活躍するが、たとえばバーチャル空間を活用したリアルタイム映像制作を行う「バーチャルプロダクション」では、ビデオカードを1枚以上挿したり、RAIDカードや映像インターフェース、場合によってはネットワークのカードをPCIeスロットに追加する。

 一般的なPCでは、それなりに電圧を使う追加のカードを多く挿すと、マザーボードの1番下のレーンまで、しっかり電圧が供給されないと不具合が出る。その点、Ryzen Threadripperは電圧供給がしっかり得られる。そのため、新しい技術で使う業界にとってはレーン数は重要、ゆえに最新のRyzen Threadripperは最大128レーン使えると解説した。

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Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズの世代別仕様

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Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズの世代別比較

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世代別パフォーマンス比較

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PROモデルは、無印と異なりセキュリティー技術を備え、複数のPCを管理できる機能を搭載。さらに、高価な製品のため18ヵ月間のソフトウェアの安定性を保証し、24ヵ月間の製品供給を保証するなど、すぐに新しい世代にステップアップしないことを約束し、ユーザーが安心して使えるようにしていると解説

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マザーボードにおいてもPROモデルは、高い耐久性を要求しているため、PROのみ対応するWRX90プラットフォームは、無印用のTRX50よりも高価になり、そこにコストの差が生まれる。高い安全性を確保したいならWRX90を、少しでもコストを抑えたいなら無印とTRX50を選んで貰いたいと佐藤氏

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Ryzen Threadripper 7000WXシリーズの性能グラフ。競合のW9-3495Xの性能をベースとして何%高い性能を示したかを表す。アプリケーションによっては、2倍もの性能差を出しているとアピールした

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